研究室日記

8月24日第3回教師力アップセミナー(渡辺道治先生)での学び (小林、尾崎、間宮)

公開日
2024/11/23
更新日
2024/11/23

学生の学び

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 9期生の小林です。今回のセミナーでは、渡辺道治先生から『学級づくり・授業づくりの基本から極意まで』を学ばせていただきました。


 開始から終わりまで、渡辺先生の話術に圧倒されていました。こんなにも先生のお話が上手だったら、子どもはわくわくして授業が好きになるに違いないと思いました。私が渡辺先生のお話の中で特に心に残っているとが二つあります。

 

 一つ目は、「やる気」が出るパターンの一つは「自信」を持って提供されたときであるということです。例えば、テレビショッピングで宣伝された商品を視聴者が買いたくなるのは、宣伝している人がたいそう自信を持って宣伝しているからだそうです。たしかにそうだと思いました。そして、その「自信」は私に最も足りていないものだと自覚しています。これから春に教壇に立つまでに、たくさんの経験を積み重ねて、自信をつけていきたいです。


 二つ目は、第三者の言葉は腑に落ちやすいということです。渡辺先生は、アンパンマンの作者である柳瀬敬さんを例に挙げていました。物事を始めるとき、目的意識を持つことは大切です。そのことを子どもに伝えるとき、ただ教師が自分の言葉で伝えるのではなく、柳瀬敬さんの言葉として伝えるのです。アンパンマンのテーマソングには、生きる目的がうたわれています。アンパンマンは誰もが知っていて、親しみのある存在だからこそ、言葉が腑に落ちやすいのだそうです。


 今回のセミナーでは、私たちの投票からトークテーマを決めて、気になるテーマのお話を聞くことができました。ワクワクするお話を、ありがとうございました!(小林)


 こんにちは。10期生の尾﨑勇吾です。今回は8/24に行われた、第3回教師力アップセミナーについて記事にしていきます。今回は渡辺道治先生に「学級づくりや授業づくりの極意」という題でお話をして頂きました。


 今回のお話の中で、特に印象に残ったことが2つあります。

 1つ目が、「やる気のパターン15選」です。このチャプターでは、やる気を出すための手立て、方法を15個紹介してくださりました。どれも実践的でとても身になり、すぐに出来るものでとても有意義なお話でした。中でも特に、⑤「自分で選択できるとき」の内容は、自分の中で大きな驚きを生むものでした。ここでは、「人は自分で選択出来る時にやる気が出る」という根本的なものに加え、「選択肢A.B.Cを用意し、両端のAとCを極端な選択肢にし、Bに1番選んで欲しいものを用意する。そうすると子どもは自然とBを選ぶ」という渡辺先生の実体験も交えたお話をしてくださりました。これを聞いたとき、納得とともに、子どもを相手にしたときに絶対に使えるテクニックだと感じ、感動しました。子どもはどうしても先生に言われても出来ないことが多いと思います。その中で先生が用意した選択肢を自分で選んでいくことで、子どもは気が向かないことも少しずつやっていけると思いました。これはスモールステップという意味でもとても有効だとも感じ、素晴らしいものだと感じました。


 2つ目は、パリ五輪の授業です。渡辺先生は、「強さ、弱さとは」というテーマでこの授業をしてくださりました。授業の主役は、8月に行われたパリ五輪の選手や吉田沙保里選手を初めとした少しスポーツ選手でした。渡辺先生は初めに「強さ」と「弱さ」の定義について考える時間をくれました。強さの特徴、弱さの特徴を文字にし、特に「強さ」について授業の序盤で明確に意識させていました。その後、吉田沙保里選手の連勝記録と、敗戦を味わったことでさらに強くなったという輝かしい実績に着目してお話をしてくださりました。

 

 次に、パリ五輪で負けてしまった選手のインタビューやコメントを紹介してくださりました。そのいずれの選手にも当てはまるのが「負けた」という事実でした。しかし、どれもその過程が素晴らしいものであるのと同時に、負けた選手の姿や背景も人々が尊敬するものであることも紹介してくださりました。それらを通して「強さってなんだろう...?」と考えさせる授業でした。自分は、「この授業は小中学生の子どもにとても刺さるものである」と考えました。小中学生は思春期であり、周りと自分を比較してしまう時期です。そこで、周りに優秀な子がいて落ち込んでしまうということはよくあることだと思います。


 しかし、この授業では「大事なのは過程である」ということや、「必死に戦った姿はかっこいい」など、結果で強い、弱いが決まるものではないということを伝える授業でした。小中学生相手にこんなにも刺さる授業を作り、さらにそれを実践してくださって感謝の気持ちとともに、すごいなあという気持ちでいっぱいななりました。


 今回このような機会を作ってくださった渡辺先生、運営の多くの先生方、本当にありがとうございました!今回の講演を活かし、9月からの教育実習も頑張ります!(尾﨑)


 こんにちは!10期生の間宮です。8月24日の第3回教師力アップセミナーでの学びを記事にしたいと思います。今回は、渡辺道治先生から「学級づくりや授業づくりの極意」というテーマでお話していただきました。その中で、特に印象に残っている学びが2つあります。


 1つ目は、目的地を明確にすることが大切だということです。学年や学期が始まるタイミングで、何のために学校に来ているのか、何でこのクラスに集まったのかなどについて教師が話すことで、これから同じ活動を行っていくとしても潤いが違うと、渡辺先生はお話されていました。教師は目的地を設定する立場であり、最終ゴールを理解できていますが、子どもたちはそうではないと気づきました。子どもたちも目的地を理解することで、活動に取り組む意味が分かり、活動への気持ちが変化し、より質の高い活動になるだろうと感じました。学年や学期の開始だけではなく、行事など特別活動に取り組む前にも、子どもたちと目的地を共有し、全員で目的地まで歩んでいけるような力をつけたいと思いました。


 2つ目は、子どものやる気の度合いを見極めることが大切だということです。やる気が起きるパターンは15個あり、「局面を限定されたとき」や「自信をもって提供されたとき」など、これまで気づくことができなかったものも挙げられていて、やる気が起きるタイミングは一人一人違うと感じました。


 そして、そのやる気に火がつくまで風を吹かせることが、教師の役割であると学びました。火がつくまではきっかけを作り、火がついたら一歩引いて見守るというように、教師が火の強さ=やる気の度合いを見極めることは、子どもたちの自信や成長に繋がる大切な行動だと感じました。そのため、子どもたちと関わりながら、一人一人のやる気が起きるタイミングを見つけたり、やる気の度合いを把握したりする必要があると感じました。


 渡辺先生の話術、オリジナルのお品書きから選ばれたトークテーマに惹き付けられ、あっという間に過ぎてしまった2時間でした。今回も素敵な学びをさせていただき、ありがとうございました。(間宮)