研究室日記

4月27日志賀内さんと四方山話をする会での学び (遠藤、長谷川、矢崎)

公開日
2020/05/03
更新日
2020/05/03

学生の学び

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こんにちは。五期生の遠藤、長谷川、矢崎です。
今回は志賀内泰弘さんと四方山話をする会の感想について書かせていただきます。

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【遠藤】
私が今日一番学んだことは、ギブ&ギブに慣れる為にはまず自分から行動することが大切だということです。

私は、良かれと思ってした事がお節介だったらと思うと、なかなか行動を起こせないことがよくあります。例えば、道の真ん中でキョロキョロしてる人や、傘を置き去りにして電車を降りようとする人を見た時です。助けを求めているのでは、でも迷惑だと思われたら、と葛藤してしまいます。
ですから今日のお話の中で、志賀内さんがお節介と親切の境目はどこだと思う?と仰った時、言葉に詰まってしまいました。その境目こそ、私がいつも見つけられなくて迷ってしまう部分なのだと感じたからです。

その境目は、人に教えてもらうものではなく、自分の経験から学びとるものなのだと志賀内さんは仰いました。そして、志賀内さんがいつも一生懸命周囲を見て、白杖をついている人はいないか確認しているというお話をした時、私はハッとしました。今まで何度も目の見えない人を見かけてきましたが、「この人は困っていないかな?」という目で意図的に探したことは一度も無かった、ということに気がついたからです。自ら誰かの為に何かしようと動き出すこと。そうして経験を積み重ねる事の大切さを痛感しました。

私が以前から読んでいる志賀内さんの著作、「他人と比べない生き方」の中で、失敗したときの立ち上がり方についてこう書いてありました。「終わってしまった事は、もうどうすることもできません。先のことを悩むのは、取り越し苦労です。」本当にその通りだと思います。失敗を恐れて動き出さないままでは、ギブ&ギブを身につけることなんて到底無理です。

失敗は若い時にこそ生きてくる、と志賀内さんは仰いました。これからの人生において、今が一番若い時なので、早速今日から周りの為に行動を起こしたいと思います。
これから先の人生においてとても大切なことを学ばせて頂きました。貴重なお話を聞かせて下さった志賀内さん、こうした場を設けて下さった玉置先生、本当にありがとうございました。(遠藤)

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【長谷川】
私が学んだことは、見返りを求めないで、行動する「ギブ&ギブ」の精神を持つことです。「ギブ&テイク」のように、相手の見返りを求めて行動するのではなく、相手に無償の愛を持って行動していきたいと強く感じました。しかし、そうは言っても、人間ですので、自分の利益や、自分のため、を優先してしまうことが多いです。そんな時は、志賀内さんの「思いやりをもち、相手の立場に立って行動する」という言葉を思い出し、自分以外の他者に目を向け、自分が今できることは何かを考えて、行動にうつしたいです。また、人に、何かをすることは、他人のためではなく、まわりまわって、自分への徳へと繋がっていくのだと、滋賀内さんのお話をきいて学びました。

私が最近読んだ本の中に「我」を捨てて「下」で生きるという言葉があります。意味は、自分が、自分が、という「我」ではなく、まわりの人のおかげで、という「下」を大切にすることです。常に相手への感謝の気持ちを持って行動し、伝えることで、その気持ちが相手に伝播し、最終的にプラスのことが自分に返ってくるというのです。相手のことを考えて行動することや、相手に感謝の気持ちを持つことで、結果、自分の徳につながるところが共通しているなあと感じました。

今は、どこまで続くか分からないコロナウイルと世界中か力を合わせて闘っており、不安もたくさんあります。ですが、そんな時こと「ギブ&ギブ」の精神を大切にして、互いに助け合い、乗り切っていけたらいいなと考えています。

1時間半、内容が濃く大変充実した時間となりました。ありがとうございました。(長谷川)

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【矢崎】
今回は私が玉置先生に志賀内さんとお話がしたいという提案をさせていただきました。
玉置先生も志賀内さんもとてもお忙しいにも関わらず、私達学生のために会を設けてくださいました。
本当にありがとうございました。

この会で志賀内さんに多くのお話をしていただきましたが、そのどれもが私の心に響くものばかりでした。

志賀内さんのお話を聞いていたら、自然と頭の中で今までの人生を振り返っている自分がいました。
志賀内さんのお話は志賀内さんだけに起こったお話なのに、なぜか自分に起こったことを重ね合わせてしまうのです。それがとても不思議でした。きっとそれは志賀内さんの人生経験の厚さからくる不思議な力なのだと思います。

私は、志賀内さんのそんな不思議な力を受けて私は母の闘病期間のことを思い出しました。
小さい頃の私は、どこで聞いたのかはっきりとは覚えていないのですが、「良いことは自分に返って来る」という言葉を信じていました。
母が愛知の遠い癌治療専門の病院に入院し始めてから、早く母を自分たちの元に返してほしくて、いいことをして神様に母を返してもらえるようにお祈りしていました。
"このゴミ拾ったら、ママの病気が治るかな” 
"あの子に親切にしたら、ママに会う時間が増えるかな"
毎日、そんなことばかり考えていました。
この経験が志賀内さんのお話とぴったり重なったのです。

でも、母が亡くなってからは、そんなことをあまり考えなくなってしまいました。
さらに、自分が年齢を積み重ねる度に、「ゴミを拾う」ただそれだけなのに、なんだか恥ずかしいような、自分が人とは違うことをしている後ろめたさを感じることが増えてきて、拾わなかったりしました。でも、その度に自分があの頃の自分の行動を否定しているように思えてモヤッとしていました。

今回の志賀内さんのお話を受けて、小さい頃の自分が肯定されたように感じました。
また、最近自分の心が不安定な理由が分かりました。勉強しなくちゃ、しなくちゃと自分のことだけを見るようにしていたのです。
でも、よく考えてみたら、誰かのことを想っているときは心が落ち着くんです。

だから、私は母の呪いに今もかかっているのだと思います。
夢に出てくるぐらいですから、強力な呪いです。
志賀内さんのお話を聞いて、この素敵な呪いにかかったことを誇りに思いました。

そして、今度はこれからの自分のため、大切な人のために「ギブ&ギブ」を失敗を恐れずにしていきたいと思うことができました。
志賀内さん、素敵なことに気づかせていただきありがとうございました。(矢崎)