研究室日記

幼稚園教育実習を終えて(小林)

公開日
2024/11/17
更新日
2024/11/17

学生の学び

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 4週間の幼稚園教育実習が終わりました。正直に言えば、慣れない日々による疲れから、朝起きるのが辛いときもありました。それでも幼稚園に来て子どもが「みき先生!」と言って笑いかけてくれたおかげで、毎日笑顔で過ごすことができました。


 4週間、毎日誰かが泣いていました。子どもたちは泣くときも全力です。体温が上がるくらい一生懸命泣いています。その様子に担任の先生は「がんばれ〜」と言いながら寄り添っていました(もちろんトラブルによって泣いていたら、お話を聞いて解決されています)。


 初めてその対応を見たとき、冷たいように感じました。「大丈夫だよ、辛かったね」と言って寄り添うのが優しさだと思っていたからです。だから、どうして「がんばれ〜」という言葉がけをするのか質問しました。担任の先生は、その「がんばれ〜」には「泣きたいだけ泣きなさい」「自分で立ち直りなさい」というメッセージが込められていると教えてくださいました。これから先、年長、やがては小学生になっていく子どもたちには、乗り越えなければならない壁がたくさんあります。その壁は泣いているだけで誰かが壊したり、低くしてくれるわけではありません。自分で乗り越えるしかないのです。担任の先生は、子どもたちにその練習をさせているのだと教えてくださいました。私が4月から勤務するのは中学校なので、子どもは幼稚園児ほど泣かないと思います。けれど泣いている子どもに出会ったり、心の中で泣いていることに気づいたら、そばで慰めるだけではなく、辛い気持ちを乗り越える方法を一緒に考えられる教師でありたいと思います。


 今回の実習でたくさんのことを学びました。「幼稚園教諭として働くのもいいな」と思えるくらい楽しく充実した実習になりました。毎日忙しい中時間を作って私に指導をしてくださった先生方に心から感謝しています。そして私に純粋な気持ちを思い出させてくれた子どもたち、ありがとう!!(小林)