研究室日記

第6回教師力アップセミナーの学び(久保・松野・石川)

公開日
2025/03/14
更新日
2025/03/14

学生の学び

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こんにちは!10期生の石川百音です。 今回は1月25日に行われた、教師力アップセミナー・鳴川先生からの学びについて書かせていただきます。

 

 今回の講演は、「カマキリって昆虫じゃないんだね」という何気ない児童の発言を聞いて自分の(鳴川先生自身の)指導感が変わった。という、とてもインパクトの強い内容から始まりました。教師の意図が児童にそのまま伝わるとは限らない。だからこそ、児童の言葉をよく聞くことが大切。学びの主人公は子供たちだ。こんなことが大切なんだと気づいた。という教育の根幹をより強く示していただいたように思います。今回の講演は私にとって、教師力アップという観点だけにとどまらず、私自身の人生において、世界観や考え方が広がるようなそんなワクワク感を感じられたり、なるほどぉ。と新たな発見に繋がったりと、有意義なものでありました。


  問題解決についての内容で学んだ、「知るということは、知らない世界も広がる。」「謎と理解の無限の連鎖。」という考え方には、なるほどなぁ。確かに自分が好きなことに熱中したり、調べたいことについて調べていくと、どんどん自分のレベルが上がったとしてもその状況には満足出来ずに、さらなる高みを目指すことが確かにあったなぁ。「もっともっと」という感情が湧き上がってくることがあったなぁ。と私の実体験にも結びつきました。だからこそ、それを言葉として明確に伝えて頂いた公演内容に、ものすごい共感を抱かせて頂きました。それだけでなく、色んなメガネをつけて意識的に生活してみると世界が広がる。という内容については、是非すぐに、私も生活をおくる中で実践し、多様な見方ができるようになりたいと思いました。また、ラーニング・コンパス2030や、次期教育進行基本計画についての答申についての解説も分かりやすく教えて頂けた為、最新の教育課題や状況について知ることができ、教員採用試験の積み上げに繋がったと思います。



 鳴川先生は教員として児童と向き合うに当たって、第一に、教員である自分自身が誇れる姿であるか、ワクワクした人生・豊かな人生を送れているのか。ということを大切にして見えるのだということがひしひしと伝わってきました。    そのような生き方をされている鳴川先生の姿に私はとても魅力を感じました。教師には、自然に(児童生徒)人を惹きつける力が必要とされると思います。私も自分自身が色々なメガネをかけて人生観を広げ、人間味溢れる教師になれるようになりたいと思いました。今回もとても素敵な講演・学びの機会を頂きました。学びをそのままインプットで終わらせるのではなく、即実行に移し、自分のものにできるように生活していきたいです。(石川)



 こんにちは!10期生の松野です。今回は1月25日に参加させていただいた鳴川哲也先生による教師力アップセミナーでの学びを記事に書かせていただきます。


 理科教育の第一人者で鳴川先生のご講演を通して、理科教育の愉しさだけでなく、学びの主人公は子どもであるため、子どもの考えに耳を傾けることの大切さなど、多くのことを学ばせていただきました。


 まずは学習の対象についてです。理科は他教科とは異なり、人がつくったものではない、自然の事物・現象を対象としているため、それらを受け入れた上で自分たちがどう向き合っていくのかを考えたり問題を見つけて解決したりしていくことが理科教育の一つの愉しさです。そのため、それぞれの教科が何を対象としているのかという特質を考えて授業をつくっていくことでそれぞれの教科の愉しい授業づくりにつながると学びました。


 次に問題解決、見方・考え方を働かせることについてです。理科の授業は、問題を見つけたらただ答えを調べるのではなく、予想や根拠を考え、実験や観察の結果から考察し、結論を導出するという問題解決の活動を通して問題を解決するというプロセスが大切です。そのため、問題解決の活動にどのような意義や価値があるのかを子どもたちに伝えていくことが大切であり、見方・考え方を意識すると、今まで知らなかった新たな気付きが得られると学びました。

 また、授業の中で子どもは多くのことを学ぶと同時に疑問を抱きます。例えば、水の沸騰の実験で沸騰を続けても100℃から温度が上がらない様子をみて、「火力が弱いからかな」などと疑問に思ったり、「他の液体はどうなるのだろう」などと知らない世界も増えたりしていきます。

 そのため、子どもが疑問に思ったことの答えをすぐに教えるのではなく、子どもの疑問や考えに一緒に向き合うことが大切であり、6班中、5班は同じ結果で1班だけ結果が異なるときには、教師の都合で勝手に進めるのではなく、なぜそのような結果になったのかを子どもが納得するまで子どもと考えることが大切だと学びました。

 問題解決することは知ることが増えると同時に、知らない世界も広がって分からないことが見つかり、問題解決の活動を通して問題解決することに喜びを感じることにつながると学びました。


 最後に授業やワークシートの工夫についてです。水の沸騰の実験で温度計が100℃までしか測定できないものであったり、ワークシートのグラフが100℃以上は書き込めないものであったりと、実験器具やワークシートなど、無言で操作している部分があると学びました。私たちは水は100℃で沸騰するため、それ以上温度が上がらないことを知っていますが、子どもにとっては新しく学ぶことであるため、100℃から上がらない様子をみて、疑問に思うことがたくさん出てきます。しかし、教師が無言で操作すると、子どもの学びが広がらず、子どもの思考を切らしてしまいます。そのため、教材研究を大切にし、子どもの立場に立って考えて授業やワークシートを作成し、子どもと一緒に学んでいきたいと思いました。


 このように、学習の対象や特質を考え、教師が授業やワークシートを工夫することで、子どもたちはそれぞれの教科を学ぶ愉しさや喜びを感じ、新たな学びへとつながっていくため、子どもの疑問やつぶやきを拾って一緒に考え、解決していき、子どもの学びが広がっていくような授業をつくっていきたいと強く思いました。今回も貴重なお話と学びの機会をつくってくださりありがとうございました。(松野)




 こんにちは!玉置ゼミ9期生の久保朋輝です。今回は1月25日に行われた、教師力アップセミナー・鳴川先生からの学びを記事にしていきたいと思います。


  今回の公演で印象に残った点、考え方が変わった点が主に2つあります。


  一点目は、理科教育の考え方です。「人がつくっていないものを対象とするのが理科」という言葉を聞いて、なるほどと感じました。同時に、私は社会科を専攻しているので、比べてみると明らかに違うことも考えられました。教科をそういった見方で見たことがなかったので、いろいろな教科で、それぞれの教科で「何を対象にしているか」を考えることは大切なんだなと感じることが出来ました。そして、鳴川先生が「問題解決に加えて、知らない世界を知る、広がることで愉しいに繋がる」と仰っていた通り、目の前の事象を知り、アップデートしていくことで愉しさを感じて貰えるような授業づくりが大切であることを学びました。


 二点目は、見方・考え方についてです。教育ワードとしてよく聞く「見方・考え方」。しかし、今回の講演を聞いて自分の知識力不足を感じました。1つの事象でも、色々な問題が見えてくると聞いてなるほどと感じました。色々な角度から見方を変えれば、新しい視点を獲得できたり、気づきを得られる事を学びました。また、そういった過程を大切にできる教員になりたいと感じました。そして、色々な見方をした中で生まれる認識のズレや疑問を声に出してもらい、その声を大事にできる教員こそが、児童生徒に寄り添う教員であると考えました。是非、実践していきたいと思います。


 今回の公演を聞いて、授業の根本的な所を改めて確認できたのと同時に、自分の考えをアップデートして頂きました。今回も貴重なお話や学びの機会をありがとうございました。

学生も残り少ないですが、今できることを探し、良いスタートを切れるようにしていきます! (久保)