12月17日 高岡中数学
- 公開日
- 2024/12/23
- 更新日
- 2024/12/23
授業事例
2024年12月17日、高岡中2年数学の授業を参観・助言しました。この日の学習は平行四辺形の性質を三角形の合同を根拠に証明する内容でした。
指導過程には足場づくりのためのグループ学習が位置づけられました。授業冒頭で平行四辺形の定義と性質を教師が知らせ、1つの性質について証明の見通しを全体で話し合った後、グループで話し合い証明を記述し、証明における根拠や手順を理解する活動がなされました。その後、全体で証明について確認を取った後に、2つ目の性質を個人で証明する活動が計画されました。私が授業冒頭に5分間生徒にアドバイスをしたために2つ目の証明に取り組むことができませんでしたが、おおむね計画通りに授業が展開されました。
足場づくりのためのグループ学習では、ワークシートが配布され、グループのメンバーで何をどのように書くのかを話し合い、メンバーの理解を確認しながら証明の記述がなされました。
上段の写真のグループは根拠となることは何かを話し合って書いている様子です。下段の写真のグループは何を書いたらいいのかメンバー全員の意見を聴いている様子です。
同学級を訪問するのは4回目ですが、今回特に進歩したと感じたことが2点ありました。1点目はグループ内でリーダー格の生徒のスキル向上です。他の生徒が発言する不十分な考えを肯定的に受け止めながら、その考えをどう改善したらいいのか、メンバー全員を巻き込みながら説明していました。2つ目は聴き手のスキル向上です。グループ学習で「どうしてそうなるの」という疑問や質問をする生徒が増えました。疑問や質問がだされることで説明者の説明が精緻化され、話し合いによる理解が深まります。