研究会日記

第1回 例会 (詳細・3)

公開日
2016/04/28
更新日
2016/04/28

活動記録

4月23日(土)開催の「第1回例会」の詳細です。

【議 題】

1.会員自己紹介
2.今年度の活動内容提案(長谷川濃里会長)
3.これまでの授業検討について(大西貞憲先生)
4.カリキュラム・マネジメントについて(玉置崇先生)
5.意見交換
6.教育コラムについて
7.今年度の活動予定について

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議題3.これまでの授業検討について(大西貞憲先生)

今年度は「授業検討ツール」を使った授業検討の改善を進めたい、ということで研究テーマの一つとなったので、ここでもう一度、大西先生に「これまでの授業検討について」をまとめてお話ししていただきました。


●なぜ授業検討法だったのか?

当研究会で「授業検討法」について研究を始めたきっかけは、「授業研究が活性化していない学校がいかに多いか」という問題意識からでした。

これは、いろいろな学校に行ってアドバイスをする大西先生だけでなく、研究会会員の管理職の皆さんも、強く感じていたようです。
どこの学校でも、名称はさまざまですが「研究授業→授業検討」は必ず行われています。

もちろん教員の力量アップのために行われるのですが、経験の浅い若手の授業検討では、悪い点や足りない点ばかりが指摘されて、ややもすると「吊し上げ」のような状態になることも少なくないようです。

また、検討会の司会進行役の力量によって、検討内容の深まりが左右されることもあり、流れの決まった「形式だけ」の授業検討になってしまうことも珍しいことではないそうです。

そうした現状に一石を投じるにはどうしたらよいか、という問題意識から始まった研究の中で、当会では以下の2つの授業検討法を提案しました。

それぞれの検討法の詳細は、当研究会の教育コラム「楽しく授業研究しよう」の中で大西先生が解説してくださっていますので、そちらをご覧ください。

・3シーン授業検討法
楽しく授業研究をしよう【第2回】

・3+1授業検討法
楽しく授業研究をしよう【第4回】


●授業検討にICT活用

この2つの授業検討法をベースに、ICTを活用して、より手軽に使えるツールとして開発されたのが「授業検討ツール」です。
そして、日常的な授業改善に役立てられるように、授業改善のアドバイスに使えるツールとして「授業アドバイスツール」も誕生しました。

これらのツールは、去る2月に開催された「愛される学校づくりフォーラム」でも紹介し、参加者の皆さまに大きな関心を持っていただくことができました。

今後は、この2つのツールを統合して、さらにお手軽・便利に使うことができるように開発を進めています。


●研究者の考える「授業研究」(玉置崇先生)

ここで、玉置先生から、授業研究についての参考文献の紹介がありました。

・「専門家として教師を育てる」 佐藤 学 著/岩波書店

この中で佐藤学先生は、「授業研究で教師は学び合わなければいけない」とおっしゃっておられますが、学校で行われる授業検討会が、文字通りの「学び合う授業研究」になるために、「授業検討ツール+授業アドバイスツール」が、「真に使えるツール」として提案ができるようになるといいですね。

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