一斉提示法の方法
- 公開日
- 2021/11/14
- 更新日
- 2021/11/14
一斉提示法のノウハウ
■■一斉提示法の方法■■
一斉提示法は,すべてのグループの学習成果(グループでまとめたもので,ホワイトボード等に書かれたもの)を一斉提示し,比較検討し,よりよくまとめていく方法です。そこでは,グループが順番に発表したり,よい考え方をしたグループだけが発表したりする方法ではありません。
■■一斉提示法の進め方■■
1.全グループの考えを知る
・すべてのグループがホワイトボード(WB)を黒板に一斉に貼り出す。
・ホワイトボードに書かれている内容を読み取り,グループ間の考えを比較する。
2.全グループの考えを分類整理する
・ホワイトボードに書かれている内容を見比べ分類整理する。
・全体としてどのような考え方があるのか捉える。
3.話し合うこと,話し合いの進め方を確認する(省く場合あり)
・課題に照らして,話し合うことを確認する。
・分類整理の状況をふまえて話し合いの進め方を確認する。
4.各グループの考えを理解し,話し合い,よりよい考えを追求する
(1)互いのグループの考えを理解する。
・児童生徒が他グループに説明を求める。
・指名されたグループが説明する。
・質問する。再説明する。
・同じ考えのグループが意見を繋ぐ。
・わからなかったグループ,異なる考えをしたグループが理解したか確認する。
・別の考えをしたグループに説明を求める。
・指名されたグループが説明する。
・質問する。再説明する
・同じ考えのグループが意見を繋ぐ。
・わからなかったグループ,異なる考えのグループが理解したか確認する。
注)状況により,上記の中には省かれるものがあります。
(2)比較検討・吟味・修正する。
・結論や論理・考え方を比較検討する。
・結論や論理・考え方を吟味したり,間違いを修正したりする。
(3)よりよい考えになるよう話し合う。
・それぞれの考えのよさを理解する。
・共通点・相違点を話し合う。
・統合できないか話し合う。
*詳細は「グループを生かした協同解決型の授業:算数・数学−理論と指導方法−」の第5部,第6部をお読みください。
写真は5年生の全体交流の様子です。教室の後ろの席の子どもたちは席を離れ、黒板の前に座り、ホワイトボードに書かれている内容を読み取りながら意見を聞いています。