発言のスキル「繋ぐ発言」
- 公開日
- 2021/11/14
- 更新日
- 2021/11/14
一斉提示法のノウハウ
■■意見を繋ぐ■■
“意見を繋ぐ”とは,発言者は,前の発言内容に繋げる意見を言い,発言内容を深めていく方法です。繋げる発言には,説明内容を追加したり,詳しくする意見であったり,視点を変える意見であったり,統合する意見があります。
また,前の発言内容が誤っている場合や不十分な場合は「反対です」と,前の発言内容を否定するのではなく,その意見をよくしていこうとする立場に立ち,前の発言内容を修正したり補足したりする言い方をします。
<繋ぐ意見の言い方>
前の発言者の名前を言うとよい(社会的スキル)。
「○さんの〜の部分に付け足しをして・・・」
「○さんの〜の部分を詳しく言うと・・・」
「○さんは‥と言いましたが,〜と考えることもでき・・・」
「○さんの〜と△さんの〜とは同じ考えで・・・」
「○さんの〜部分を修正して・・・となります」
「○さんの意見に〜を補って・・・となります」
<意見を言う場合の留意点>
・だれの発言の,どの部分について,意見を繋げるのかを言わせる。
・意見が途中で言えなくなった場合に「繋げてください」と言えばよいことを指導する。
・積極的に前に出て発言してもよいことを指導する。
・前に出て,黒板に書きながらや,WBを指しながら発言することが効果的であることを指導する
*詳細は「グループを生かした協同解決型の授業:算数・数学−理論と指導方法」の第3部をお読みください。
写真は中学校1年生の全体交流(一斉提示法)での様子です。意見を繋ぎながら,よりよい解法になるよう話し合っています。