自分の考えを提供する方法
- 公開日
- 2021/11/14
- 更新日
- 2021/11/14
グループ学習のノウハウ
■■自分の考えを提供する方法■■
グループ学習では、自分の考えをはっきりさせるためにノートなどにかく活動は効果的です。しかし、ノートに書くと、それを読むだけになってしまうことがあります。それでは聞く方は理解しづらいものです。
また、例えば4人グループで、一人一人がかいたことを読み上げると、聞く方は理解することが難しく“発表会形式”になってしまうことがあります。また時間もかかってしまいます。
そこで、ノートやワークシートを4名が一斉に見せ合う方法が効果的です。自分がかいたノートやワークシートを中央に出し、4人の考えが比べられるようにします。
ノートなどを見比べることで、自分と同じ解答や考え方・解法はどれか、誰と誰が同じか、異なるのか、比較検討を始めます。その中で、相手に説明を求めたり、気が付いたことを伝えたりして、対話が生まれてきます。
ノートに書いてあることを見ながら聞き、説明する方はかいた式,図,線分図などを指し示しながら説明します。伝える内容は、かいてあることは読み取ればわかるので、かいたことをそのまま言うのではなく、どういう考え方をしたかアイデアやポイントとなる点を伝えるようにします。同じ考えがあるのなら、「私は〇さんと同じで・・・」と伝え、異なる考えであるのなら、「私は〇さんと違って・・」と伝えるようにします。
*詳細は「グループを生かした協同解決型の授業:算数・数学−理論と指導方法−」の第4部をお読みください。
写真は、上段は4年生、下段は3年生のグループ学習の様子です。ノートを見せ合って話し合っています。