学校日記

0508 道徳の授業

公開日
2023/05/09
更新日
2023/05/09

お知らせ

 1年生と2年生の「特別の教科 道徳」の授業を参観しました。
 テーマは、1年生が「自分との付き合い方を考えよう」、2年生が「いじめのない世界へ」でした。教えるのは各学年の副担任の先生でした。

 今年、学校で重点にしている内容「1.まわりと関わる力 2.判断し活用する力 3.自分の役割や生き方を考える力」につながるので、先生方は、学年ごとで設定されているテーマから、学年の実態に合わせた授業づくりに取り組んでいます。

 1年生は「自分の欠点や性格について」の読み物を読むことからはじめ、長所や短所は表裏一体のものと理解しました。そして設問1つ目「短所を長所にとらえ直すことは正当化かもしれない、でも短所は理解した方が良い」という筆者の考えについて、個人思考し交流しました。生徒たちの答えは「自分で気をつけるため」となりました。2つ目「自分との付き合い方を覚えると人生が楽になる」はどうしてか。生徒の答えは「ポジティブに生きられる、イライラしなくなる」とまとまりました。
 欠点や性格について考えると暗くなりがちですが、交流することで前向きに考えることができました。
 
 2年生は「一人の子がまわりに囲まれ泣いている絵」を見ながら、感じたことを交流しました。
(設問1)この子は何が悪くて泣いているのか?(生徒達の答え)みんなに(暴力や言葉で)たたかれたから。誰も止めてくれない、一人も味方になってくれないから。
(設問2)この子が泣いているのを観ている周りの人たちはどんなことを考えているのか?(生徒達の答え)私のせいじゃない、みんなで責任を押しつけ合っている、でした。
(設問3)これでいいのだろうか、何が足りないのだろうか? (生徒の答え)勇気、無責任、優しさ、言葉で解決する力、と出されました。
 個人思考の時間では、少し考え込む場面もありましたが、仲間と交流することで、ホッとしたり、中には「軽っ!」とツッコむ場面も観られました。
 
 「特別の教科 道徳」で生徒に育む力として「道徳的価値を自覚すること」があります。道徳的価値とは「よりよく生きるために必要とされるもの、人間としての在り方や生き方の礎となるもの」だそうです。
 時に真剣に考えたり、時に心が重くなって触れたくなかったり、仲間の考えにふと心が軽くなったり、「いいね!」と言いたくなったり、そんなやりとりが授業の中にあるといいのかなと感じています。
 そして今後、心が苦しくなったり、人としてのあり方が問われる場面に出くわしたときに、勇気ある一歩を踏み出してもらえたらうれしいです。