学校日記

0525 1年 栄養に関する授業

公開日
2023/05/25
更新日
2023/05/25

お知らせ

 1年生の家庭科の授業は、町保健課、主任管理栄養士の井田さん、保健師の小松さんに来ていただいて、栄養に関する授業を行いました。

 今回は「なぜバランスを考えて食べる必要があるか」のテーマで始まりました。まず最初に、町の人々の体格の傾向は「やせ」が2%、「普通」が62.6%、「肥満」が35.4%で、国と道の平均からすると、利尻町は肥満が多い傾向が紹介されました。

 2番目に「私たちが食べ物を口にした後どのようになるか」を、炭水化物を中心に説明されました。
 炭水化物は糖に変化し、1番目に脳、2番目に肝臓、3番目に筋肉、4番目に脂肪に蓄えられます。そして糖は、これらの臓器に「インスリン」というホルモンを使って運ばれます。インスリンは膵臓(すいぞう)から出るもので、1日にできる分量や人による差がある。荷重に出し続ける状態が続くと膵臓が不調を来たして、インスリンが出なくなり、臓器に糖が運ばれず、血糖値があがる(血液に糖が残る)状態の糖尿病になり、細い血管や神経の障害による合併症で失明したり、足を切断することもある、と分かりました。
 糖尿病とインスリンの関係は、大人にとっても漠然とした知識だったので、専門的でいい情報でした。

 3番目に、「インスリンを多く使わない(おだやかに吸収される)炭水化物を取るようにすると将来の健康にもつながる」ことから、血糖値が急激に上がらない炭水化物を生徒に選んでもらいました。
 写真のとおり、「血糖値が急激に上がり、インスリンが過剰に使う」という分類の炭水化物は、やはり「食べ過ぎ・飲み過ぎはよくない」と言われている食べ物ばかりでした。
 
 逆に「炭水化物を過剰に取らなきゃいいんでしょ?」の疑問に対して、井田さんからアドバイスがありました。
 朝ご飯を食べないで、給食から栄養を取ると、急激に糖が吸収されるため、インスリンが大量に使われる。午前中から勉強で脳を使う生徒達は、朝ご飯は食べた方がいい。(写真のグラフを参照)また「炭水化物(ぬき)ダイエット」は、脳や筋肉に必要な糖を減らしてしまうので、育ち盛りの生徒達には悪影響がある、だそうです。

 最後に、1日の必要な砂糖の量が紹介され、この量でコントロールすると、年齢を重ねてからの健康維持につながる、と教えていただきました。生徒達は今日学んだこと、感想を書きました。

 「早寝・早起き・朝ご飯の大事さ」と、将来の健康のために「必要な砂糖の量を考えて食べる」ことが学べた1時間でした。