学校日記

0605 栄養に関する授業2

公開日
2023/06/05
更新日
2023/06/05

お知らせ

 前回に引き続き、利尻町の栄養士の方に来ていただき、1年家庭科の授業がありました。今回は「どのように食事のバランスをとるか考えよう」がテーマ。

 まず、自分の身長、行動パターン(2時間程度動くが普通)で、「1日に必要なエネルギー量」を算出しました。(中1の子は、だいだい2300〜3000kcal)次にその量から、自由席分の300kcalを抜き÷3をして、「1食分の栄養量」を計算しました。(だいたい670〜900kcal)

 次に、食事の分類である「主菜、副菜、主食、自由席」を学びました。「主菜・副菜・主食の3種類が揃ったのを食事」といい、自由席は、1日に2品くらいあればいいそうです。
 カレーライスや親子丼を例に出すと、主食のごはん、主菜の肉・卵、副菜の野菜が入っているのでバランスのよい食事です。反対に、インスタントラーメンとおにぎりの食事は、主食ばかりになる悪い食事となります。(どこかの先生のお昼ご飯を思い出しました)そして、メニューカードを使って分類分けをしました。生徒達は楽しそうに活動しました。

 ここから今日の本番「主食と主菜・副菜のバランスをどうしたらいいのか?」の話です。栄養士の井田さんは、理想は「主食3:主菜:1・副菜:2」と黒板に書きました。黒板の絵がお弁当箱の仕切りの様に見えました。
 そうしたらなんと!井田さん手作りの今日のお弁当が登場!みんなに見せてもらいました。(とてもわかりやすい工夫でした。)
 ここでも、ありがたい豆知識「タッパーの底に容量が書いてあります。この600mlの容器にみっちりと入れると、大体600kcalだよ」とのこと。(覚えておきましょう)

 利尻町の人の傾向として、副菜を取る量が少ないそうです。前回の血糖値の急上昇(インスリンを大量に使う)に関連して、主食だけでなく副菜を上手に取ると、血糖値の急上昇が抑えられる。また、毎回このバランスが難しい(例:昨日主菜ばかり食べ過ぎた)場合は、1週間の中でバランスを取っていくのが大事、とも教えてもらいました。

 最後に、前回の授業で質問されたジュースやお菓子の砂糖と脂質の量についても答えていただきました。
 飲み物のモデルが登場し、実際に入っている砂糖の量を見て驚く生徒達。(ちなみに1日の砂糖量は25g!)お菓子に入っている砂糖と脂質のわかりやすい表を用意してもらいました。

 とてもわかりやすく丁寧に準備された授業でした。ご協力いただいた井田さんをはじめ講師のみなさん、本当にありがとうございました。

 現在、全国の小中学校で「食に関する指導」が行われています。”好きなもの、好きな量、好きな時間”で食べるのではなく、「健康的な生活と体をつくるための食生活をどう子どもたちに育むか」の主旨で行われています。
 学んだことを、日々の給食指導や調理実習、家庭での食生活につなげていきたいと考えています。