0815 終戦記念日に思う
- 公開日
- 2023/08/15
- 更新日
- 2023/08/16
お知らせ
今日は終戦記念日。今から78年前に日本がポツダム宣言を受け入れ、4年にも及ぶ太平洋戦争が終結した日です。
昔の終戦記念日には、多くの動きがあり独特の雰囲気がありました。政治家が靖国神社を公式に参拝した、平和集会が開かれた、夜のドラマでは、戦争の悲惨さについて描かれたアニメが放映されたものです。そして、先祖の霊が帰るお盆でもあり、お墓まいりをしたものです。
今は、少し様変わりしているように感じます。お盆をふるさとで過ごす人が減ったり、近くの土日でお参りをするようになりました。(わたしもそうです)また国際情勢では、隣国が発射するミサイルの脅威から守るために、軍備を拡充するのは当然とか、そのために増税は必然とか、目先の課題に右往左往するようになりました。余裕がなく、きちんと考えて判断することが出来にくくあるように感じます。
78年前、戦争中に起こった悲惨な出来事が、戦地だけでなく世界各地内にもあったこと。終戦になっても、すぐに祖国に帰れず、親子離ればなれになり、現地に残ったりと悲しい出来事がたくさんあり、テレビでも放送されていました。そこで学んだ教訓は、時代が変わっても忘れてはいけないものです。
ネットで、「利尻 戦争」と打ち込んでみたところ、戦争の悲惨さについて、小説や手記を書かれた2名の方を見つけました。
1人目は、「利尻島に生まれた男の戦争体験記」として、お祖父ちゃんの戦争体験を小説に書かれた利尻富士町の「@eriko」さんです。私も高校時代、利尻島出身で作者と同じ名字の同級生がいたので、とても興味深く読みました。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882046167/episodes/1177354054882046170
2人目は、利尻町で戦争体験を語り継ぐ「吉田欽哉さん」。利尻町博物館が発行している「利尻研究」の2019年3月号で、「利尻島出征者によるシベリア抑留手記」を書かれています。こちらは、16ページにわたる長編ですが、とても胸に響くものがあります。
http://www.town.rishiri.hokkaido.jp/rishiri/secure/1098/3805.pdf
実は、6月に利中の校長室に来てくれました。シベリア抑留者が多数いても、悲惨な実態をどれほど訴えても政府に扱ってもらえず、大変悔しい思いをしたとのこと。日本国内の世論があれば、観光船沈没事故のように調査してもらえる。でも、国際問題になると、全く調査してもらえない無念さを述べておられました。
どんなに時代が変わっても、戦争と平和については、語り継ぎ学ぶべきものであると思います。そして、そこからどんな選択や判断をするかは、ひとり一人が決めることです。今日はそんな日にしたいものです。(もう夜になってしまいましたが)
さて明日以降は台風も心配ですが、生徒の皆さんは宿題をきちんと終えているでしょうか。17日は天気が荒れますが、18日は大丈夫そうです。(臨休にはならなさそうです)
しっかり準備をして、元気に学校に来てほしいと願っています。