1129 小学校乗り入れ授業?
- 公開日
- 2023/11/29
- 更新日
- 2023/12/07
お知らせ
「今日は”いいにく”の日。みなさん美味しい肉を食べましょう」と昼の校内放送で呼びかけがありました。(本当に食べたいです)
さて、今日は小学校乗り入れ授業がありました。例年だと、中学校の先生が小学校に行って授業をするのですが、今年はなんと「小学生が中学校に来て、中学校の先生の授業を受ける」形に変更となりました。(乗り入れ授業から「小学生乗り込み授業」になりました。来年は名称変更しようかと…。)
小中交流会が主催となり、先に中学校の先生へ授業公開できる内容について希望を採り(ほとんどの先生が快く希望しました)、小学校側の希望により「数学・美術・理科」の授業を体験することになりました。
一時間目は数学。「図形」の授業です。O先生に言わせると、算数から数学に代わると「かっこよく表すことができる」そうです。テトリスのような形の紙を配って、ある線で折り曲げるとぴったり重なる、辺も角も同じ、これが「合同」。課題は「辺や角に注目して合同を確かめよう」となりました。
次に紙で配れない場合、合同をどうやって確かめるかみんなで考えました。辺が同じ長さ、角度が同じなど意見が出ました。「三角形あ」は角ABCで囲まれているので、「△ABC」と表せるなどカッコ良く言う方法を学びました。また対応する角の順番に言うこと、合同を表す記号があることも学びました。最後は、形を分けるクイズをして、合同について深く学んでいました。
二時間目は美術。小学校で図工だったのが、美術と技術に分かれます。S先生は「アートカード」という名作が大きなトランプになったものを使い、色や形、イメージで共通点を見つけるゲームをしました。課題は「作品を観察する眼を養おう」です。
2つのグループになって、手持ちのカード5枚と最初の人が出したカードと見比べて、共通のつながりを見つけたらカードを横に置き、つながりがなければカードを引く。早く手持ちカードがなくなれば勝ちというルールです。
他にも、全作品の中から「お気に入りカード」を決め、それを見つけるキーワードを3つ出し、みんなで見つけるゲームもしました。ヒントの出し方がうまかったり、「それかい!」とツッコみたくなったりとのたのしく鑑賞ができました。
三時間目は理科。T先生は「煮干し」の袋を朝から握りしめていました。何と「煮干し(カタクチイワシ)の解剖標本を作ろう」が課題です。聞いてみると、保育所時代のおやつが煮干しだったそうです。興味を持っている様子が見えました。
先生はまず、CDケースの中に、解剖標本のシートを入れるように指示し、即席の解剖プレートができあがりました。
次に先生の指示で解剖が始まりました。頭をそっと切り離しました。次に頭を口の部分から開くと、眼の水晶体と頭蓋骨が出て小さな脳も取り出すことができました。ここまで6年生も器用にできていました。失敗しても別の煮干しに再チャレンジ。次にギザギザになったえらと、身か頭の方にごろっと心臓が付いていました。ここからはどんどん6年生の興味が湧いてきて、身を広げて見えたのは背骨と脊髄(せきずい)を取り外しました。最後に先生の指示で胃と肝臓と、筋肉と卵巣、精巣を見つけることができました。
解剖プレートにのせた標本は、シートの上にのせセロテープで留めると、持ち帰り用のプレートになりました。やりきった姿は立派な理科研究員のようでした。
あっという間に3時間が終わり、昨年まで一緒だった1年生や、兄や姉と会って手を振り合うなど、微笑ましい光景も見られました。
体験入学は来年2月にあります。その時には小学校卒業と中学校入学の意識も強くなっていることでしょう。中学校はみなさんの入学を心待ちにしています。