学校日記

1219 3年音楽 ブラジルサンバの授業

公開日
2023/12/20
更新日
2023/12/20

お知らせ

 昨日はアップできなくてすみません。m(_ _)m
 昨日の3・4時間目、3年音楽はゲストティーチャーをお招きしました。音楽科担任のレポートでお伝えします。

 世界中にはいろんな文化があって、文化を形作る芸術があります。音楽もその一つ。それらの文化は、どれも固有の美しさがあり優劣はありません。海外では、サンバやサルサなどのラテン音楽、特にボサノバをはじめとしたブラジル音楽は人々に広く知られ、愛されています。ラテン音楽の代表格、ブラジルのサンバを利尻中最高学年の生徒たちに知ってもらいたい、サンバのリズムを通して、卒業後も前向きに生きる喜びを伝えたいという願いを持ち、ゲストティーチャーに出前授業をお願いしました。

 ゲストティーチャーは、ブラジルのサンパウロ日本人学校で音楽科教師として勤務されたS先生。「ブラジルの生活や文化の様子を知ること。」「本物のサンバのリズムに親しむこと。」をめざした授業となりました。

 授業の概要をいくつか紹介します。
0.リズムを合わせる
 授業の最初にリズムを合わせました。「せ〜の、パン」と手をたたくだけです。でも真剣にやると意外に合わない。何回か練習しました。よく聴く、指揮者の息に合わせる、のアドバイスの後にもう1回。あら不思議。今まで大きな音だった「バン!」が、統一ある乾いた音の「パンッ!」に変わりました。次に、「手をたたく」を波のように隣の人に送りました。今度は素早く送る、両方から波が来る、など面白いリズム練習をしました。このリズム合わせ、日本人はとても得意なんだそうです。
 
1.日本とブラジル
 日本と歴史的なつながりが深い国。 20世紀初頭に日本からの移民がブラジルに渡っていきました。勤勉な日系ブラジル人の働きぶりはブラジルで高く評価され、日本人に対しても好印象で厚く信頼されているということでした。町の様子をGoogle mapで日本人街を散歩しました。サンパウロの暮らしの様子、治安の悪さを物語る数字や実際におこっていること。町の人々の様子を映像やクイズ形式で紹介してくださいました。

2.ブラジルと音楽
 カーニバルの様子も映像で紹介されました。S先生はサンバを盛り上げるチームの一員として仲間たちとカーニバルに参加したそうです。そのパレードの様子も見せていただきました。チームのミュージシャンやダンサーの後ろには、多くのお客さんたち。踊りと音楽で熱気に包まれている様子が伝わってきました。

3.ブラジルを味わう
 コーヒーブレイクではブラジルのチョコレートを食べたり、コーヒーを試飲したりしました。ブラジルのお菓子ココナツ入りチョコレート「プレスチージョ」は、日本のチョコレートにはないおいしい味わい。また、コーヒーの苦手な生徒も、「ブラジルのコーヒーを飲んでみよう!」と砂糖を入れながら、おいしく味わっていました。

4.サンバを演奏する
 最後はいよいよサンバのリズムです。みたことある打楽器もあれば、はじめて扱う楽器など、いろいろ。
・タンボリン(片手で持ちスティックで叩く)
・アゴゴ(アゴゴベル、スティックで大小を交互に叩く楽器)
・スルド(バスドラム。低音でリズムの要)
・カイシャ(小太鼓、スティックで細かく刻む)
・ショカーリョ(マラカスのようなシャカシャカ振る楽器)
そのほか、シンバルやコンガを使って、一人ひとりが楽器を演奏し、一体感溢れる利中3年サンバを演奏しました。

 ブラジルの生活に思いをはせながら、コーヒーを飲み、クラスの仲間たちと一緒にサンバのリズムを奏でる。この中学校生活で、いくつもの本物に出会ってきた3年生にまた一つ、中学校生活の思い出の1ページが増えました。

 忙しい中、利尻中学校の音楽授業に協力してくださったS先生、本当にありがとうございました。