0601 利尻町少年の主張大会
- 公開日
- 2023/06/01
- 更新日
- 2023/06/01
お知らせ
本日「利尻町少年の主張大会」を本校体育館で開催しました。「少年の主張」は、昭和54年に始まった大会で、今年で45回目を数えます。7月に稚内で宗谷大会、9月に全道大会、11月に全国大会があります。
本校では、1学期の国語で指導する関係上、3年生は必須、2年生は希望者で募りました。先日の3年生発表で選ばれた4名が発表しました。
審査員で町内2小の校長先生、来賓で教育長、学校運営協議会長と委員さん、Zoom配信で保護者の方々にも見ていただきました。
1人目の発表者は、「学生服の必要性について」と題しての発表。新型コロナで一度はジャージ登校となったのが、5類に下がった今年から制服に戻された利中の状況を踏まえ、全国的な動きを調べながら、「制服を着用する意味は何か」の考えを述べました。「TPOのあった服装をしようとの考えに対し、私服や指定ジャージでもそれは出来るのではないか」と主張をまとめていました。
私個人としても、制服によってTPOを学ばせている側面と、制服や指定ジャージによって一人一人の個性を殺してしまっている弊害もある、と感じ学びました。
2人目の発表者は「SNSの誹謗中傷について」の題で発表しました。動画視聴サービスなどを見られて便利な反面、有名人などの誹謗中傷をみたり、「いいね」などのボタンをを押すことでも誹謗中傷に関わることにつながるなど、自分のこととして考え、ストレスなど自分の心の状態によって失敗する可能性があると聴いている人に呼びかけていました。
その訴えに胸が痛くなることもありました。私個人としても気を付けていこうと感じました。
3人目の発表者は「変化にどう対応するか」との題で、ICT,人工知能の変化について発表しました。将来、ロボットに変わるかも知れない職業から話を始め、学校におけるICT化とこの3年間での授業の変化「自分で考え、他者と交流して深く学ぶ授業に変わっている」ことに触れ、自分たちの未来を予測し、「変化を楽しむことが大切」と締めくくっていました。
令和の時代、誰もが予想できない社会変化の中、その変化を自分事としてとらえ、不安に感じることも一緒に楽しんで、乗り越えていこうという考えに、大変勇気づけられました。
4人目の発表者は「自分の仕事に誇りを持つ」と題して、「どうして大変な仕事を続けられるのか」と思ったきっかけから、ネットで調べても答えが分からず、自分の身近な人(漁師をする祖父)に聴いて、自分の目や足を使って聴いたこととつなげ、「仕事はお金ではなく人の役に立つこと。自分の仕事に誇りを持つことが大切。自分もそのような仕事を見つけられるようにしたい。」と考えをまとめていました。
自分にしか出来ない視点の広げ方、感じた経験から、自分の今とこれからの生き方についても描いている素晴らしさが見られました。
審査員が各発表者の記入をしている間、司会から「聴いているみなさんも、思ったことをとなりの人と交流してみましょう」と提案があり、生徒達もホッとした様子で話し合っていました。これも大変素晴らしい姿だなと感じました。
さて、閉会式では、審査委員長から講評をいただきました。
主張は「自分で考えること、さまざまな考えを論理的にまとめること、相手に伝える力が大切」と述べられ、発表者の素晴らしさと聴く人たちの真剣さについても褒めていただきました。
また、審査委員長の“中年の主張”として、先日の体育祭で、生徒会長が閉会挨拶で述べた「利尻島の中心となってがんばりたい」との決意と、80m走のパフォーマンス(みんなの前で大きな声で返事が出来る)にとても感動したことにも触れられました。
「みなさんは地域の宝です。学校だけでなく地域でもそのよさを発揮し、地域を元気づけてほしい」との言葉、大変ありがたかったです。
今日から6月となりました。前期の学習の大詰めと部活動の地区大会に向けて動き出しています。大きな夢に向かって仲間達と共に、力を付けていってほしいです。