学校日記

0602 3年生総合「進路学習」

公開日
2023/06/02
更新日
2023/06/02

お知らせ

 5時間目、3年生「総合的な学習」の時間で進路学習を行いました。
今回は社会人講話の第1弾。医療に携わる方のお話ということで、利尻島国保中央病院から看護師2名、放射線技師1名の方々にご協力いただき、お話しをいただきました。

 自己紹介で、出身が利尻島、大阪府、千葉県という全然違うことが分かりました。そんな方々が同じ病院で働いているというユニークな状況の中、担任が3名の方にインタビューをする形式で進みました。(お答えを短くまとめました)

(1)どんな中学生時代を送りましたか
 バレー部で部活づけの毎日、声がデカかった。そんな中学生。/ 中高一貫校に入って、毎日90分くらい電車に乗って学校に通っていた。中学受験は校区が変わってしまうので、仲のいい友だちと離れるのが悲しかった。

(2)中学生のころ、進路をどのように考えていましたか。
 看護師になると3歳から思っていたので、看護師になるには、普通科か衛生看護科に行くしかなかった。看護師に早くなるため中1から衛生看護科を目指した。/ 都会だったので選択肢は、まず理系か文系だった。文系にとりあえずくらい。/ そのまま高校に上がるだろうと。野球をやっていたが中学の野球部は弱かった。やり続けるかどうか迷った。野球経験の担任の先生が相談に乗ってくれた。試合に出ることを考えた。 

(3)今の仕事を選んだのはいつですか。なぜその職業を選びましたか。
 親族も看護師だった。キャンディ・キャンディ(40代以上の先生が反応)、ナイチンゲールの本、医療ドラマを見たが、選択はぶれなかった。給料や社会的な地位、手に職を付けることを考えた。助産師や保健師かゆれたが、医療系に決めていた。/ 文系の進路にすすみ、18歳の時に地方に出たかった。手に職と考え、卒業後に宅建の資格を取り、不動産の会社に入ったがブラックだった。転職を考えたときに、姉に看護師を薦められた。勉強し直して30歳で看護師になった。その経験がある分きちんとした仕事がありがたい。/ 父親が放射線技師、母親が看護師、医療系に進むと思った。大学に進む際、時間外や手当で選んだ。家族から情報をもらった。

(4)上級学校・高校に進学した後、どのような進路を考えたのですか。
 衛生看護卒業後に専攻科に進まず、外の友だち、違う実習現場、学費の問題などで、町の奨学金を借りて道立看護学院を受験した。/ 大学の法学部に進み借金をした。その後に看護学校に入った。その当時、年齢制限や男性枠があったので、予備校を使いその枠がない学校を探した。当時「ナースマン」など、男子の看護師が増えている時期でもあった。/ 大学に進む時、実家から離れた学校を選んだ。いろいろ回って利尻に来た。中3の夏休みに外国と利尻に来て山に登った経験がある。なので求人を見て利尻に来た。 

(5)進路を選択する上で大切にしていること、重視したこと。
 最短の方法を目指したが、20数年働いてみると、大学も選択に加えるべきだったかも。大学はレポートの書き方から学ぶ。分析も論理性も上手。専門学校は実習がメイン。当時知っていたら違ったかも。でも働いてからも学び直すことも出来る。/ 自分は一度サラリーマンをやり、選択を一度間違えたことになる。でも、社会に出てもやり直しは出来る。やりたいことを諦めなかったら夢は叶う。大阪は便利かだが、ずっとそこにいると特別な体験は何も出来ない。地方に出て働くことで違う楽しみを見つけられる。 / 自分は親の意見に流されてきたかも。今考えると、何に悩むのか、悩みって何か、悩みを無くすにはどうしたらと思う。悩みって情報が足りないから。情報をしっかり集めて置けばよかった。インターネットは情報を得られるが、間違えた情報はより分けて、必要な情報を集めれば違うと思う。

(6)進路を選択する上で、どのようなことが役に立ったと感じますか、またはどの仕事にも役立つだろうと思いますか?
 まず仲間。バレーボールを一生懸命にやってきた。看護師も1人では出来ない。チームの仕事なのでコミュニケーションが大事。上の学校に上がる度に人数が増えてコミュニケーションを学んだ。それが役立っている。/ 本で「今の性格は、小さいころ身近にいた5人が形作っている」と読んだ。人間はまわりの影響を受けて育つ。自分は大丈夫ではなく、少し斜めからみて「この環境で大丈夫?」と思うことが大事。/ 目の前にあることが全てではなく、他の地域は違う文化がある。もっとふれあった方がいい。利尻しか知らないのは寂しい。いろんな人がいる。広い視野で経験してほしい。

 その後、現在の仕事のやりがいや魅力について、看護師としての「コロナの中の3年」を振り返ったスライドや、放射線技師の役割発揮について、生徒達に熱く語っていただきました。

 3年生にとっても、見ている先生達にとっても、とってもためになる話をいただきました。本当にありがとうございました。