学校日記

0616 先生方の研修3

公開日
2023/06/16
更新日
2023/06/16

お知らせ

 今日は5時間授業。先生方の研修日でした。
 先日の「授業交流週間」で指導案を準備し、校内を始め2つの小学校・隣の高校の先生方にも観ていただきました。
 今日はその代表授業の振り返り、事後研修です。(見られなかった先生は動画を観たり、指導案を読んで参加しました。)

 代表授業は「道徳」。授業者の先生から振り返りがありました。
 読み物は「部活動」という身近な話題だったが、子どもの考えをうまく引き出すことが出来なかった。ICTを急遽入れたため慌ててしまった。教材から”学ばせる内容”をしっかり押さえて授業をしていきたい、とのことでした。

 その後「授業の良い点、気になる点、改善できる点」を、3色の付箋(青:主体的な学びの工夫、赤:対話的な学びの工夫、黄:ICTの活用)に書き、模造紙に貼って発表し、話をまとめました。別テーブルの紹介もありました。

 先生方で出された意見は以下の通り。

【主体的な学びへの工夫と改善】題材と自分を結びつける工夫がいい。今の部活の気持ちをとらている。ノートで見通しを持ち、その1時間で学んだ自分の考えを残すといい。誰かとの比較で抱いた思いから、自分の思いが大事と気付ける発問があったら…。絵や発問を紙で用意したので、それを見ながら考えていてよい。明確な指導観(教師のイメージした価値と教科書の発問がずれないように)を持つこと。授業の中に1つのストーリーが出来ると子どもの思考がスムーズに流れていく。

【対話的な学びへの工夫と改善】エクセルで考えを共有していた。共有と個別をどう分けるか。近くの人と意見交換がよい。考えが「部活を続ける・やめる」の二者択一でなく、それぞれのよさと理由がわかるといい。発表者以外の子の思考が止まるのでまわりにも広げるといい。

【ICTの活用と改善】エクセル共有編集でお互いの意見が見える。本音が書けるのかどうか。何でもICTではなく必要に応じて。話せるけど打ち込みが遅い子はディクテーション機能を活用して。ホワイトボード機能で発言しやすい雰囲気を作る。

 道徳は、自ら勉強をして実践していかないと、なかなか授業がうまくなりません。
 それは、これからの社会を担う子どもたちに「人として生きる力や価値感」を伝え、他者の異なる考えを尊重する「多様性」を大事にし、自分に無かった意見から「深く学ぶ」こと。教科書題材を教え込むのではなく、対話の中で学びあうことで初めて良い学びになる、からだと個人的に思います。苦しいですが、教師としての人間力も問われます。

 今日のような先生方の学び合いを通して、人として生きる価値観や、まわりと関わり多様性を認めること、対話を通じて深く学べる授業づくりを、より広げていきたいと考えています。