1026 3年社会「租税教室」
- 公開日
- 2023/10/26
- 更新日
- 2023/10/26
お知らせ
本日は、3年社会で「租税教室」を行いました。
租税教室は、次世代を担う児童・生徒に税の意義や役割を正しく理解してもらい、税に対する理解が広がることを願って企画され、中学校では公民を習う3年生で実施しています。
今日の講師は、旭川中税務署の佐藤さん。この1週間で、礼文利尻を回られています。
3つのお話しをされました。
(1)税金がなかったらどのようになるのか。税金が廃止され、荒廃していく未来の世界にに入り込んだお話のアニメを上映し、道路修繕やゴミ収集、犯罪から守られた暮らし、火事が起きても広がらないようにする防災などの公共サービスは、税金からまかなわれていることが分かりました。
(2)税金は、みんなから公平に集めること。税金は、様々な種類を掛け合わせて、できるだけ「公平」に集めることがねらい。そこでグループ活動をしました。
住民が4人だけの村で、不便を解消するために橋を建てる。費用は1200万円かかるがどのように集めるか、をグループに分けて話し合いました。4人はそれぞれ収入が違います。どのように集めるかを話し合いました。割合を計算するグループ、収入が多い人に費用を捻出してもらう(橋にその方の名前などを付ける)などが出てきました。
(3)現在の日本の税収入・支出は、支出が多い。その分は借金(国債)でまかなわれていること。
現在の日本の借金は、約990兆円。1万円札にすると9990"km"。100万円の束が約1cmなので、縦に積み上げると富士山(3776"m”)の2,620倍。横にすると、東京からフランスまで行ける距離というとてつもない額であること。コロナのために経済が停滞して税収が減り、ワクチンや補助金など対応のために支出が増えて借金が増えた。
最後に生徒から質問がありました。
「現在、いろんなことにお金が必要で、日本の首相は増税と言っているが、どのくらい必要になるのか」
「とてつもない金額が必要になる」との答えでした。でも、きちんとお金をかけるところには使い、使わなくてもいいところは減らすように、税金をきちんと使っていけば、必ず人々の暮らしは豊かになる、とのことでした。
最後に校長室にも来ていただきましたが、3年生の学ぶ姿(瞳)に時々ドキッとしたそうです。今は物価高の影響から、税金問題がとりだたされていますが、きちんと税金が使われる世の中になってほしいと願っています。将来、彼らが大人になる頃には、未来の税務官や役場で働く人もきっといると思います。
税金と豊かな暮らし、いい学びになりました。佐藤さん、ありがとうございました。