1030 食に関する指導(出汁の役割:文修正)
- 公開日
- 2023/10/31
- 更新日
- 2023/10/31
お知らせ
今日の4時間目、2年生は「食に関する指導」でした。
2年生の総合的な学習「地域貢献活動、職場実習、郷土文化、食育」である学習の1つとして実施しました。
講師は、利尻郡学校給食センターの栄養教諭の先生。いつも給食の献立や見学でもお世話になっています。利尻町の保健師の方にも来ていただきました。
今回の題材は「出汁(だし)の役割」。地産地消も含んでおり、利尻昆布で超有名な利尻に住みながらも、出汁の役割・大切さを感じることが少ないため、企画したそうです。
まずは「舌で感じられる味」を学びました。ご存じの通り、日本には「うま味」という味があります。「甘み、塩味、酸味、苦み、うま味」の5つの基本味があるそうです。
※ちなみに、「辛味・渋味」は刺激として感じるものなので、基本味には含まれないそうです。
だし汁がコップで配られ、匂いや色、味を調べ、ワークシートに食リポなみに記入しました。
昆布だしと鰹だし、それぞれ違いがありました。昆布だしはグルタミン酸、鰹だしはイノシン酸だそうです。
そして、その2つを混ぜてみると相乗効果(足し算でなくかけ算!)でもっと美味しくなる、とのことでさっそくコップの出汁を混ぜて飲んでみました。「めっちゃうまい!」と口々に言い合いました。合わせ出汁は本当に美味しかったです。
次に、味噌だけをお湯で溶いた物と、味噌と出汁をいれた物を飲み比べました。その差は歴然。出汁を入れることで、味噌を増やさなくても味に深みが出て、減塩効果もあるそうです。
その後、昆布だしはどんな料理に使われるか、昆布の産地による昆布の特徴も学びました。その中で、利尻昆布がなぜ京都の料亭の料理に使われるか。それは、薄い色の出汁のため素材の色合いを引きだたせる、と学びました。
最後に水揚げ高(金額)を知り、重要な産業であることと活用方法を出し合いました。
今日の授業で学んだことで、味噌汁を飲むときに出汁を感じてみてください。作った人の愛情が感じられると思います。
栄養教諭の先生、実感できる授業をありがとうございました。次回は、利尻昆布を活かした調理実習に入ります。