1204 2年国語 漢詩の鑑賞
- 公開日
- 2023/12/04
- 更新日
- 2023/12/04
お知らせ
3時間目、2年国語の授業にお邪魔しました。
今日の国語は、単元「漢詩の風景」。杜甫という方が作った漢詩「絶句」を含むいくつかの漢詩を取り上げます。
絶句は、杜甫が詠んだ漢詩のタイトルでもありながら、4つの文(句)で構成される文の表現技法にもなっています。(「絶句」は「言葉が出ない(ぐらいのよさ・絶望感)の意味で、「絶句する」もここから来ています)
4句からなるのは、起承転結のように物語の展開があるためで、各句が5語だと「五言絶句」、7語だと「七言絶句」と言うそうです。
担当のY先生は、この絶句の表現技法として「押韻があること」を取り上げました。五言詞は「偶数句の末尾に」に、七言詩は「偶数+一句末に」にあるそうです。(「末」が「未」になってるのはご容赦を)
例えば、下の日本語読みでは分かりませんが、「然」と「年」など、音読み(中国の読み方)をすると、末尾が「ン」で終わる表現が韻を踏んでいると詠めます。
「絶句」 杜甫
江(こう)碧(みどり)にして鳥愈(いよいよ)白く
山青くして花然(もえ)んと欲す
今春看(みすみす)又過ぐ
何(いづれ)の日にか是(これ)帰(き)年(ねん)ならん。
(現代語訳)
川は青緑色、鳥はいっそう白く見える。
山は青々と、花は燃えるように赤い。
今年の春もみるみるまた過ぎてしまう。
いつになったら故郷に帰ることができるのだろう。
授業では、好きな漢詩や気に言った表現(とその理由)を探す活動がありました。どのように自分の頭に取り入れ、漢詩の風景や意味を味わうことができたのか今度訊いてみたいと思います。