学校日記

1206 非行防止教室

公開日
2023/12/06
更新日
2023/12/06

お知らせ

 今日の6時間目は、非行防止教室を行いました。冬休み前など学校生活から離れる前に実施している授業です。今日の講師は、沓形駐在所の警部補の高木さんです。

 高木さんは、大きく4つの話をしてくれました。
 1つめは「犯罪について」。相手に暴力をふるう、体を傷つける、他人の物を盗む、強引に奪う、持ち物を壊したり使えなくしてしまう、相手の悪口をネットの掲示板に書き込む…。それぞれ「何罪?」と質問されたところ、すぐに言える子もいて、犯罪はすぐ身近にあることを学びました。

 2つめに、高木さんから「これらの犯罪は、いじめに似ていませんか?」と一言。「いじめ」は身体的なものと精神的なものとがあり、自分が主体ではなく「相手にとって苦痛を感じているもの」であること。

 また「あいつがわるいからいじめられるんだ」といじめを肯定することも問題であること。相手がよくないこと、やめてほしいことをしていて、「その行動をやめさせるために怒ること」と、「度を過ぎて相手に苦痛を与えるほどいじめること」は、根本的に違う。そして、最初はちょっとしたいじめでも、次第にエスカレートして重大な事件事故になることもあるので、気をつけてほしいと学びました。

 3つめに、加害者の責任について学びました。3つあり「民事的責任」と「刑事的責任」は、してしまったことに対して罰を受けること。これに加えて「道徳的責任」があり、相手に苦痛を与えたことを責任を果たすこと、自分がした罪を背負って生きていくこと。 犯罪を犯した際、いくら刑期を終えても、就職などで履歴を調べられ、仕事に就けないこともあるそうです。そして、捕まったらどうなるのか。取り調べや、少年鑑別所、家庭裁判所、少年院、その生活も紹介してくれました。

 4つめに、青少年に今一番、危機感を持ってほしい「特殊詐欺」について学びました。特殊詐欺とは、非対面生や匿名性を持つ「振り込め詐欺」やその他の詐欺を総称した言葉。”知らないうちに特殊詐欺の犯罪に手を染めている”ことが問題。俗に言う「闇バイト」です。

 闇バイトは、簡単な仕事で高収入をうたい、犯罪をほのめかすことなく若者に近づきます。バイトの書類として電話番号や親の仕事の情報を入手し、1度協力したら犯罪に手を染めたとばらすなどど脅し、やめられないよう支配されます。
 そのため、複数回犯罪に手を染めて捕まる若者が増えています。1回手を染めてもまだ間に合う方法も教えてもらいました。「きっぱりと断り、警察に相談する」ことが大事だそうです。回数を重ねると執行猶予もつかなくなるそうです。

 また、110番に直接電話するのが恐いようであれば、写真の少年相談110番に連絡も出来ます。ここは、少年に対応できる警察官が電話に出てくれます。また駐在までくる、もしくは電話して希望の場所にきてもらうなど、いろいろ対応するので、一人で悩まず相談してほしいと教えてくれました。

 10月までの青少年の検挙数、補導数も教えてもらいました。今日学んだことは決して「対岸の火」ではありません。しっかり気をつけて、いじめをしたり、犯罪に巻き込まれたりしないよう気をつけましょう。