協同解決型のグループ学習の方法
- 公開日
- 2021/11/14
- 更新日
- 2021/11/14
グループ学習のノウハウ
■■協同解決型のグループ学習■■
OECD(2017)と高垣・田原(2005)の知見に基づき,グループによる協同問題解決は,協同のスキルを発揮し協同の活動を行うプロセス(協同のプロセス)と,算数数学の教授方略「練り上げ」に基づきグループで問題解決するプロセス(問題解決のプロセス)の双方から成る指導枠組みです。
これは,グループで協同の活動を行いながら,メンバーで話し合い課題(問題)を解決していく流れです。プロセスは下の5段階です。
■■グループ学習の進め方■■
個人解決で自分の考えをもつ
1.考えを提供し合う
2.話し合うことや話し合いの進め方を確認する
3.互いの考えを理解し,よりよくする
4.まとめる
5.振り返る
■■話し合いの運営■■
司会役,記録役,発表役などの役割を設定し,児童生徒に付与する方法ではなく,協同的なグループ学習のルール,練り上げに基づく話し合いの進め方(手順)に基づき,児童生徒が主体的に協同のスキルを発揮し話し合いを進めます。そのために協同の意識の指導,社会的スキル・対話のスキル・発言のスキルを指導します
■■メンバーの状況や考えの多様に応じて話し合いを進める■■
グループ内には未解答や誤答のメンバーがいたり,考えの異なるメンバーがいます。こうしたメンバーの状況(つまずきの有無)や考えの多様に応じて話し合いを進めます。
*詳細はグループを生かした協同解決型の授業:算数・数学−理論と指導方法−」の第4部をお読みください。
写真は上段が6年生、下段が中学校2年生のグループ学習の様子です。