学校日記

0606 3年生総合「進路学習」2

公開日
2023/06/07
更新日
2023/06/07

お知らせ

 昨日の3年生総合は、進路学習の社会人講話の2回目。利尻町役場の職員2名をお招きして、「公務員の仕事」について話していただきました。

 役場の建設課、町民課でお仕事をされているお二方ですが、実は3年生をよく知る本校の前々PTA会長と利中第1期生の方です。中学生のころの記憶を振り返って話をしてもらいました。

第1部:インタビュー
(1)どんな中学校生活を過ごしましたか
 生まれは稚内市。小学生は金管バンドとバスケットをしていた。中学生で楽器を買ってもらい嬉しかった。中学校の吹奏楽部に入り、マーチングで2年間で全国を目指すとの目標で朝から晩まで部活付けだった。勉強しないとメンバーから外されるので一生懸命だった。/ 生まれも育ちも利尻町。中学校の時は卓球部。管内で盛り上がった時期で全道大会を目指し、焼き肉食べ放題の約束のために練習に励んだ。生徒会に所属し、人前で話す力を伸ばしたり、行事を考えることも好きだった。

(2)中学生のころ、進路をどのように考えていましたか
 進路は漠然と考えていた。吹奏楽の道のほか、小さいころは部屋の模様替えが好きだった。寸法を測って物を移動させたりした。頭のイメージをを形にするインテリアコーディネーターも考えていた。札幌の高校から吹奏楽の推薦が来たが、音楽で飯を食っていくとは考えられず稚内の高校を目指した。 / 空港のグランドスタッフや相談員(精神保健福祉士)になりたかった。英語や人と話をするのが好きだったので、3つぐらいの希望で揺れていた。絞れたのは、好きな英語とおしゃべりを関連させてイメージした。ネットで調べたりもした。

(3)今の仕事を選んだのはいつですか。なぜその職業を選びましたか。
 建築科と土木科がありその短大を希望した。建築は、設計、現場、計画など専門がいろいろある。自分は大きな計画できる行政を選んだ。利尻町から願書があり、宗谷管内出身が大学に自分一人だったので紹介され受験した。企業だと転勤があるが役場はないのがよかった。/ グランドスタッフも目指したが、ずっと同じ業務内容が自分に向いているか悩んだ。役場だと部署異動があり、さまざまな仕事を覚えられると思った。自分がしたいことはサービス業、相手に何かすることが目に見えることがしたいとわかり、高1の冬に決めた。親も役場勤務なので、中学までは希望してなかったが、いろいろ調べて心が定まった。高校の授業で、オンラインで様々な職種の人の話をする機会があった。話を聞くうちに自分のやりたいことを見つけた。一度、島外に出てみたく魅力的な取り組みをする他町役場に入った。でも、自分の育った町の人に還元したいと思い戻ってきた。やりがいと持って仕事できている。

(4)どうしてその上級学校、高校を選んだのか。
 その短大にしか土木がなく、土木研究会もあって公務員試験や仕事の勉強も出来た。/ 高校は大学も見越して考えて、と先生が言っていた。島外に出た子たちは、先生になりたい、吹奏楽の力を伸ばしたい子だった。でも島外に出る気持ちはあまりなく高校までいたいと思った。高校でも大学を薦められ、進学講習と公務員講習と両方受けて悩んだ。でも大学4年間通う不安とすぐ働いてみたい希望があった。英語は観光系の部署なら使えると思った。たまに外国のお客さんやメールが来るので対応できている。

(5)進路を選択する上で大切にしたところ、重視したところはありますか
 選択をするときは、興味を持って楽しもうと考える。いろいろやることがそのきっかけになった。/ 本当に好きかどうかを考えた。楽しく仕事できないし、自分は1つの仕事をずっと続けたい希望があった。いろんな人の話、親の話を聞いてみることも勉強になった。どんなことが大変か、おもしろいかを聞いて考えた。

(6)進路を選択する上で、どのようなことが今の仕事に役立ったと思いますか、役立つだろうと思いますか。
 やはり勉強。大人の今でも勉強しています。勉強のスタイルを形づくるために、今勉強しているんだと思います。それが出来れば、難しい課題でも解決する時に役立ちます。/ 私も勉強ですね。高校でも今でも思っています。自分が苦手とすることを今のうちに克服すると社会に出て役立つし、人間関係も学んでおくと将来ちょっとしたことでもつらく感じないで大丈夫だと思います。
 
第2部:仕事の魅力、やりがい
 建設課は、道路、上下水道、公園など、今でも「ものづくり」に携わっていて楽しい。将来の利尻町がどうあったらいいかも考えている。防災のことも考えている。/ 町民課は町民サービスの窓口でお客さんの顔が見えるところ。利尻町の人の顔が覚えられるし、町民のために出来たことがわかりやすく、よかったよと声が聞けると嬉しい。くらしやすいサービスを考えながら仕事をしています。

最後に、3年生にメッセージをもらいました。
 島での中学校生活は、都会で過ごす中学生と違う感性やいいものがあると思う。大事にしてほしい。応援したいです。/ 中高と進路で悩み落ち込んだりした。でもその時間は無駄にはならない。悩んで困って当たり前。今できる勉強、部活、いろんな人話して、その営みが進路につながると思う。

 進路と将来の仕事に関して、迷っている3年生達の心に響く言葉がたくさんありました。ありがとうございました。