【岡崎市立生平小】巣を見せてくれてありがとう
- 公開日
- 2016/08/05
- 更新日
- 2016/08/05
ちょっといい話
本校のふるさと学習では、各学年がマスコットバードについて学びます。
4年生の鳥はツバメです。子どもたちは学校のツバメの営巣の様子を毎日熱心に観察していました。ある日、子どもたちは、自分たちが観察をしていると、巣に親鳥が近寄ってこないことに気づき、静かに短時間で観察しようということになりました。また、柄の長い鏡で巣の中の様子を観察したときには「巣を見せてくれてありがとう」とツバメに声をかける子もいました。
活動を続けていくと、子どもたちは営巣の様子を知りたいという気持ちだけでなく、卵や雛(ひな)を守りたいという気持ちが芽生えてきました。巣作りがしやすいように、田んぼの泥を学校に用意したい、カラスに巣を壊されないように、カラスの死がいに見立てた人形を吊そう、反射板をつけたかかしを作ろうと活動は広がっていきました。
そして、ついに巣立ちの日。親鳥は幼鳥に飛び方を教えるかのように巣の周りを飛び回り、子どもたちは幼鳥に「がんばれ」とそっと声をかけ応援をしていました。そして、無事巣立ち、教室近くの電線にとまった幼鳥を双眼鏡でうれしそうに観察していました。
この活動を通して、ツバメを思いやる気持ちや生命を大切に思う気持ちを育むことができました。今後は、地域のツバメの営巣調査の結果から、自然環境と人間の関わりについてや、人間と自然や動植物との共存の在り方について考えさせていきたいです。