【稲沢市立牧川小】 「人とのかかわりを大切にし,共に高め合える児童の育成」 −総合単元的な道徳学習の中での,児童の変容把握の工夫を通して−
- 公開日
- 2016/12/02
- 更新日
- 2016/12/02
ちょっといい話
本校では「人との関わりを大切にし,共に高め合える児童の育成」をテーマに掲げ,核となる行事や体験活動を学年ごとに決めるとともに,その事前指導・事後指導として道徳の時間を位置づけて,道徳教育の研究と実践を進めてきました。本校の取組の中で,児童に直接関わる実践について紹介させていただきます。
(1)「ありがとう」「がんばったね」カードの活用
各学級で,学活の時間や帰りの会などのときに「ありがとう」「がんばったね」カードを利用して,友達の厚意に感謝したり,がんばりを認め合ったりする相互承認活動を行っています。その際に使用したカードは,個々の似顔絵のついた台紙に掲示し,学級の常設掲示「ありがとう・がんばったねコーナー」として,常に友達からの賞賛が見えるようにしています。また,給食時の校内放送で「先週のがんばりさん紹介」として,賞賛のコメントを全校に紹介しています。
<児童の声>
・自分のことをほめてもらったり,感謝されるととってもうれしい気持ちになったし,これからも感謝されることをしようと思いました。(6年女児)
・自分ががんばっていることを見つけてくれると,がんばりがしょうめいされたようでうれしい。(4年女児)
・友達からもらうと,自分がこんなに人のやくにたっているんだなと思って,とってもうれしかったです。自分にほめことばやおうえんすることば,「なかよくしようね」など,すごい心があたたまることばをかけてくれて,本当にうれしいです。(3年女児)
・じぶんがやさしいことをしたと思っていないのに,書いてもらえるとそれに気づける。(2年男児)
・友達が「ありがとう」っていってくれて,うれしいです。(1年女児)
・このカードを書いていたら,友達のいいところをたくさん見つけられるようになった。(5年女児)
児童は自分が周囲から認められているという意識を高めるとともに,周囲に感謝の気持ちを伝えることができるようになってきました。
(2)担任からの道徳メッセージカードについて
本校では,通知表の様式変更に至る前段階として,同様の内容を「教師からの道徳メッセージカード」として児童に伝え,評価の内容を児童に還元していくことにしました。道徳の時間の中での児童の発言の様子や考えの変容などを,ワークシートや授業観察記録,道徳振り返りカード,事後アンケートなどから把握し,その後の学校生活における変化なども含めて,担任からの道徳メッセージカードという形で作成しました。
2学期末に通知表とともに手書きのメッセージカード(写真)を手渡す予定にしています。
<児童の声>(「もし道徳のメッセージカードをもらえたらどう思いますか」との質問に対して)
・メッセージカードがもらえたら,「またがんばろう」や「がんばってよかった」と思えるので,うれしいと思います。(6年女児)
・先生がわたしのことを見ていてくれて,すごくうれしいです。これからも道徳をがんばろうと思います。(4年女児)
・がんばっていることを先生がいつも見ていてくれて,38人みんなに書いてくれるのはうれしいです。だから,もらったら大せつにしたいと思います。(3年女児)