モラルBOX日記

【岡崎市立河合中】 身近な話題について話し合う「河中生き方タイム」

公開日
2017/02/24
更新日
2017/02/24

ちょっといい話

 本校は、全校67名、各学年1学級という小規模の中学校であり、少ない生徒数ならではの学習活動を展開している。その中に「生き方タイム」という時間が設定されている。これからの社会の中で生きていく中学生にとって、身の回りに起こっている事象に目を向け、その中にある問題点や課題に気付き、考え、実行していく力は、必要不可欠なものである。しかし、朝の部活動などの実施により、新聞やニュースから情報をつかむ余裕はほとんどないように思われる。そこで、平成21年度から実施しているのが「生き方タイム」である。新聞などから身近な話題や課題を提起する記事を取り上げる。毎月2週目の火曜日から金曜日の朝の時間を「生き方タイム」として、一つのテーマについて、生徒たちが考える。初日、生徒たちは与えられたテーマに対して、自分で語句の意味を調べ、自分の意見や考えをまとめる。その後、学級で班別に分かれ、個人の考えを共有する。そして、最終日に学級討論会を実施し、各学年の考えがまとまったところで、集会の中で全校に発表する形式をとっている。
 今月のテーマは、「河合中学校は、将来、隣接する中学校に統合すべきか、すべきでないか」であった。1月に掲載された「田原市の学校統廃合計画一時中断」の新聞記事を参考に、統合のメリット、デメリットを含め、「生き方タイム」を進めた。その中で、学校の維持費の問題や、河合中独自の学校行事の存続に関する意見、人間関係の環境の変化などや小規模校ならではの教育体制についての意見が出され、積極的な議論が展開された。本校も過小規模校に位置付けられているだけに、今回のテーマを自分事として捉え、生徒たちは真剣な表情で意見交換している姿を見ることができた。
 本校で継続されている「生き方タイム」は、最近の話題を取り上げ、それについて自分の考えや思いを整理し、学級討論やグループ討論を通して、他者の意見を共有する機会になる。本校の生徒に、この先、社会の中で生きていくために必要な力を身に付けさせるためにも、今後も継続して活動を進めていきたい。

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