モラルBOX日記

【岡崎市立福岡小】ちょっといい話

公開日
2017/03/10
更新日
2017/03/10

ちょっといい話

 3年生の2学期の出来事です。
 「先生、流しに歯ブラシが落ちてました」
と言って、手洗いを済ませた男の子が歯ブラシを届けてくれました。名前はありません。帰りの会の時、持ち主を探しましたが、だれも名乗り出ません。あいさつをした後、一人の女の子がそばにやってきました。
「それ、私のです。流しの掃除をするために、家にあった使い古しの歯ブラシを持って来ました」
と、恥ずかしそうに言ってきました。よく見ると、使い込まれた感じがして、なるほど、黒ずんでいます。
「これをどうやって使うの」
と聞いてみたところ、目地の黒ずみを歯ブラシでこすって、きれいに掃除をするのだそうです。一緒にやっている子も家から歯ブラシを持ってきて、同じように掃除をしてくれていました。
 流しは、習字の筆を洗ったペットボトルの水を捨てたり、絵の具のついたパレットを洗ったりして汚れます。たわしが置いてあり、タイルをこすってきれいにすることはできますが、なかなか目地のような細かいところまでは、きれいにできません。そんな状況の中、この子たちは、きれいにしようと知恵を絞って自主的に掃除をしてくれました。みんなが使うものを少しでもきれいにしようとしてくれた子どもたちの姿により、とてもうれしい気持ちにさせてもらいました。