【蟹江町立蟹江小学校】 心に残るキャンドルのつどい
- 公開日
- 2017/08/31
- 更新日
- 2017/08/31
ちょっといい話
「トーチトワリングだけは、外で火をつけてやらせてあげたかった」と、引率の教員は皆思っていました。5年生の自然教室に向けて、トーチトワリングのメンバーは、休み時間を使って一生懸命練習を続けてきました。6年生や先生たちから教えてもらったり、自分たちで動きを工夫したりして頑張ってきました。放課後に実際に火をつけて行う練習は、1回だけの予定でしたが、そのときにうまくできなかったメンバーがいたので、特別にもう1回行いました。そして、メンバー全員が自信をもって自然教室を迎えました。しかし、天候不良のためキャンドルのつどいとなり、トーチトワリングも火をつけることができなくなってしまいました。メンバーがとても残念に思っていることが、表情からもうかがえました。
トーチトワリングが始まりました。火をつける替わりに、トーチ棒の先端に発光ブレスレットがついています。光の色は鮮やかですが、炎を出して燃える火の迫力はありません。しかし、メンバーは、練習した通りみんなで動きを合わせて演技することだけを考えて、トーチ棒を回しています。だんだん回すスピードが速くなり、光が円を描くようになってきました。
そのときです。見ていた子供たちから「おー!」というどよめきのような歓声があがりました。演技の動きが変わるたびに、「おー!」という歓声は大きくなっていきます。大歓声の中、演技が無事終わりました。みんなからの「アンコール!、アンコール!」という声が続きました。メンバー全員、とてもうれしそうで、誇らしげな表情になっていました。中には、抱き合って喜び合っているメンバーもいました。引率の教員も、皆心が熱くなっていました。5年生全員で、心が熱くなるトーチトワリング、みんなの心に残るキャンドルのつどいを創り上げることができました。