モラルBOX日記

【安城市立安城北部小学校】 「あんこ」元気になってね

公開日
2018/08/02
更新日
2018/08/02

ちょっといい話

 本校では、七羽のウサギを飼育しています。そのうちの一羽が、昨年から斜頸といって首がずっと傾いたままの状態になってしまい、他のウサギと別にして職員室前で飼育しています。名前は「あんこ」といいます。平衡感覚が正常に働かなくなるようで、ぐるぐると回ってパニックになって暴れている様子がみられ、発覚しました。
 あんこを病院へ連れて行き、薬をあげて治療をしたところ、一度は治りました。しかし、しばらくすると再発してしまい薬をあげたのですが、今度は治りませんでした。ところが、あんこは不思議なことにぐるぐる回ることはなく、傾いた首のまま上手にえさを食べ、水を飲み、ケージの中で暴れることなく、落ち着いた生活を送ることができるようになっていました。ただ、この状態で他のウサギのいる飼育小屋へ戻すことが心配されたので、そのまま職員室前で飼うことになりました。
 毎朝、配布物を取りに来る子供たちが、あんこを気にかけて見に来てくれます。飼育委員の当番が、長放課にふんの片付けや、新聞紙の交換、えさや水をあげてくれます。夜は、あんこが不安にならないように電気をつけたままにしています。休日は、飼育委員の担当の先生や、当番の先生であんこの世話をしています。
 先月、児童集会で飼育委員の活動発表の日に、あんこの紹介がありました。それからは、低学年から高学年問わず、たくさんの子供たちが、あんこの様子を気にかけて見に来てくれるようになりました。家からえさをもってきてくれる子もいました。飼育委員の当番も、世話であんこを移動させるときの抱っこが上手になり、以前は抱っこをいやがっていたあんこもおとなしくなりました。最近では、メインの飼育小屋の当番活動をするときに、他の六羽が病気になっていないか、一羽ずつ念入りに様子を見るようになりました。これからもみんなで、あんこを見守っていきたいと思います。