モラルBOX日記

【岡崎市立城南小学校】 外国籍児童とともに

公開日
2018/09/26
更新日
2018/09/26

ちょっといい話

 本校は、外国籍児童が学校全体の約1割を占める。その中でも、外国から直接転入してくる子たちは、日本語が全く理解できず、コミュニケーションをとることが難しい。そこで多くの場合は、一人一人の子に応じて必要だと思われる時間を日本語教室で過ごし、少しずつ学級で過ごす時間を増やしていくという対応をとっている。日本語教室は、外国籍児童にとって、日本語を学ぶ場としても、学校生活に慣れて友達との輪を広げていくためにも、また、時にはほっと安心できるためにも、なくてはならない価値ある場となっている。
 また、全校で取り組む保健指導「城南・仲良しスキル」を学ぶ場も、外国籍児童とのかかわりを見直すきっかけとなっていたり、外国籍の子を含むすべての子供たちの温かな心を育む機会となっていたりする。毎月5日に「健康の日」と名づけて月別のテーマを設け、実際に相手の気持ちを表情から想像したり、「ありがとう、ごめんね」の言葉がけをしたりするなど、人と上手にかかわるようにするためのスキルトレーニングをしている。こうした継続的な取組も、外国籍児童との円滑なコミュニケーションを図るのに成果を上げていると思われる。
 9月、2年生の学級にブラジルからの転入生Aが来た。日本語も英語も全く理解できないが、屈託のない笑顔とポルトガル語で、クラスの友達に積極的にかかわろうとする。周りの子供たちは、どのようにかかわるのだろう・・・数日見守っていると、「バモス、ブリンガール!」と多くの子供たちが声をかけ、その子の手を引いて外へ遊びに行く。ある子どもは、「先生見て!朝早く起きて、私、ポルトガル語を書いてきたんだ」とメモを見せてくれた。道徳科の話合いでは、「Aくんは、私たちと国は違うけど仲よくなりたい」「違うことを仲間外れにしてはいけない。一緒に遊べば大丈夫」という発言も聞かれた。子供たちのこの温かな心に負けないよう、私たちができる温かな心の教育に努めていきたい。

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