モラルBOX日記

【田原市立神戸小学校】米づくりから学ぶ

公開日
2018/10/30
更新日
2018/10/30

ちょっといい話

 本校では毎年、五年生の総合的な学習の時間で米づくりに取り組んでいます。5月の上旬、まだ冷たい田んぼに入り、クラスごと横一列に並んで、一株ずつ丁寧に植えました。その稲は、この4か月の間にぐんぐんと大きくなり、見事な黄金色に実りました。9月13日、いよいよ稲刈りです。子供たちは、一束ずつ稲を鎌で刈ります。刈った後は、ある程度の大きさの束にして、結んでとめます。多くの子が初めての体験でしたが、上手に鎌を使い、手際よく稲を刈りました。作業が進んでいくと、しだいに稲束を縛る名人が現れ、みんなが集めてくる稲束を結んで留めます。稲束を縛る名人に、その技を教えてもらおうと弟子入りする子もいました。次は、縛った稲束を、せっせと運ぶ子が現れ、その次は稲束を整とんして車に積み込む子がいます。指示をされたわけでなく、自分から考えて行動しました。最後は、稲束を干す作業です。干すことでおいしさの養分が米にいきわたることを稲作名人から教わり、「おいしくなあれ」と口々に言いながら、フェンスに干しました。
 今年は豊作で、学校中のフェンスにずらりと稲束がかけられました。後片付けでは、「一粒もむだにしない」を合い言葉に、落ちている稲穂を拾って、すべての作業が完了しました。あとは、お米がおいしくなることを待つばかりです。そんなとき、「先生、みんなに踏まれてて、かわいそうだった」とポケットから、数本の稲穂を差し出す子がいました。休み時間の帰り際に落ちている稲穂を見つけて、拾ってくる子もたくさんいました。米づくりを通して、一粒の米を大切にする心が子供たちの心の中に育ったことを実感しました。

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