飛島村では、毎年夏に有識者を招聘し教職員研修会を開いています。今年度はキャリアコンサルタントの資格をもつ講師を招き、キャリア教育と心の醸成に関する指導に重点を置いた研修を行いました。指導者として、保護者として、大人としてどのような視点で生徒に接していくべきか、生徒の将来をどのようにとらえ、ともに考えていくかについての講義・研修となりました。
　研修テーマは『「子」育てから「個」育て支援へ』です。現在の日本経済の状況や就職状況などを具体的に提示していただき、そこから見える未来の日本について共に考えていきました。今、目の前にいる生徒たちが、どのようにこの社会に船出するのか、どのようなサポートができるのか、教員としての立ち位置は、など様々な視点で学ぶことが多くありました。気持ちの持ち方、教師と生徒の関係づくり等、心に働きかける方法についても研修を行いました。
　単に「未来を考えなさい」では具体性に欠けます。そこで、「未来から現在を俯瞰(ふかん)してみる」大切さについて考えました。生徒の「未来」は現在の結果であり、その未来を現実のものにするための指導・支援が学校に求められていること、それが「個」育てになるということを実感し、生徒の心を耕すための生きた研修となりました。