【田原市立伊良湖小】受け継がれる心配り
- 公開日
- 2012/07/23
- 更新日
- 2012/07/23
ちょっといい話
通勤途中にある小学校の子たちのお話です。ここの子たちは、通学班で登校しています。いつも、高学年の班長さんを先頭に、きちんと1列に並んでいます。後ろでは副班長さんが、しっかり見守っています。低学年の子たちが列から遅れないように、歩く速さを考えながら列を乱さず歩いているのです。雨の日でも、風が強い日でも、列が乱れることはありません。
学校のそばには、押しボタンの信号機があります。子どもたちは、信号機のところに来ても、なかなかボタンを押そうとしないのです。初めの頃は、それがなぜなのか分かりませんでした。何度かそうした場面に出くわしたとき、分かったのです。車が連なっているときには、押さないようにしているのです。ドライバーに迷惑がかからないように、心配りをしてくれているのです。
車が、赤信号で停車すると、横断歩道を渡り終わった子どもたちは、自動車の運転手さんの方を向き、一人一人が
「ありがとうございました。」
と、元気よく言いながら、礼をしているのです。高学年の子のまねをして、低学年の子たちもあいさつをしているのです。私もお礼を言われたことがあります。ありがとうを言われると、なんだか心が温かくなり、1日幸せに過ごせるのです。
こうした心配りを、これからも受け継いでいってもらいたいと思います。