【愛西市立勝幡小】言葉は、絆を育む
- 公開日
- 2012/09/26
- 更新日
- 2012/09/26
ちょっといい話
昨年のことでした。5年生の教室で、東日本大震災で被災された方々に対して、自分たちのできることはないのか、探し出そうとする動きがありました。模索しながら3ヶ月という時間が流れ、給食にサメの竜田揚げが出されたことが行動のきっかけとなりました。それが、被災地の工場で作られたことを知り、心配な気持ちや元気になってほしいという思いを手紙で伝えようということになり、この食品を扱う会社との交流が始まりました。被災された工場のみなさんが励ましの気持ちを込めた子どもたちの手紙をとても喜んでくれたことも知りました。さらに、この会社が進めておられる「キッズシェフ」という企画にも参加させていただき、世界で活躍されている三國シェフをはじめ、一流のシェフのみなさんの指導のもと、食育の授業を受けさせていただく体験ができました。
この体験は児童に大きな喜びと新たな意欲をもたらしてくれました。「思いは、言葉や文章や行動で表すことで伝えることができる。」ということを学ばせてもらったのです。その思いがその後、児童会活動に反映されていくことになります。
毎日の学校生活の中で、うれしかったことや感謝したいことを言葉にして伝え合い、全校でその思いを共有しようという企画が生まれました。「ニコニコの虹」運動です。一人一枚のカードに思いを書き、それを虹のようにつなげて、全校の思いが詰まった大きな虹が出来上がりました。昇降口の近くに設置されたその虹には、多くの子が立ち寄り、それぞれの思いを感じていました。改めて言葉にすることで、思ってもなかった気持ちが見えてくるものです。読んでいると一人一人の言葉に、みんなニコニコ顔になっていました。 言葉は、絆を育むものと職員も学ばされました。互いの思いを上手に出し合い、理解し合い、より深い絆で結ばれた勝幡小の仲間になっていくことを願っています。