モラルBOX日記

【岡崎市立南中】「大南中 最後の体育大会を 最高の体育大会に」 愛校心を高めた体育大会

公開日
2012/10/09
更新日
2012/10/09

ちょっといい話

 来春、岡崎市立南中学校が分離して翔南中学校が開校します。1060人の生徒が集う体育大会は今年が最後です。3年生から「大南中 最後の体育大会を 最高の体育大会に」と、呼びかけがあり、2年生は「来年は私たちがそれぞれの学校の主役だ」との思いから気合が入り、呼びかけに応じます。3年生は、学年演技「溌剌南中太鼓」を最高の演技にしようと、練習にも一段と熱がこもります。それに対して1年生は初めてなので、「大南中 最後の体育大会」の意味が分かりません。そこで、次のような話を学年通信に載せました。
 今年は10クラスの生徒が競って走る学級対抗リレー。10クラスが競う学年競争遊戯。全校に話を移すと、全校男子553人が赤白に分かれて勇壮に戦う騎馬戦。全校女子507人が赤白に分かれて雌雄を決する棒奪い。しかし、来年は全てが半分になる。1060人が行う最後の体育大会であり、これが、「大南中最後の体育大会」の意味なのだと。
 体育大会当日、朝から学校全体の意気込みが違います。入場行進から開会式。真剣に整然と式が行われます。演技・競技そして応援と、歯を喰いしばって頑張る生徒の姿が一日中見られました。係の生徒もきびきびとした動作で大会を支えます。まさに、「溌剌南中ここにあり」です。そして、この伝統を引き継ごうと、1年生は目を輝かせて先輩の演技を見ていました。加えて、参観にみえた来賓や学区の方々は2500人を超えました。生徒は保護者・学区の方の支えがあっての南中であることを実感しました。
 南中生は大会を成功させた喜びと、大南中を支えた最後の一員であった誇りを胸に刻みました。学校を思う気持ち、学校を愛する気持ち(愛校心)が一段と高まりました。来年度、2年・1年生が両校の中心(かなめ)となって、新たな歴史を切り開くと確信できた体育大会でした。次は「大南中 最後の文化祭」です。