モラルBOX日記

【豊橋市立細谷小】伝統になりつつある組み体操

公開日
2012/11/14
更新日
2012/11/14

ちょっといい話

「痛いよ!背中に乗るな!」
「重いよ!もうだめだ!」
悪戦苦闘しながら取り組んだ運動会の組み体操。あちこちから子どもたちの悲鳴や叫び声が聞こえてきました。
 今年も5月26日に運動会が実施されました。昨年度から高学年の種目に取り入れられたスタンツは、2年目の今年も苦難の連続でした。特に6年生にとっては小学校最後の運動会。子どもたち自身も先生にも特別な思いがあったようです。
 担当の先生からは、「友達との協力がなければ決して技は成功しない。自分が力を抜くと、友達の危険につながってしまう。」という心構えを繰り返し話されました。
子どもたちは頭では理解できていました。しかし実際にやってみると、これがなかなかうまくいきません。その都度先生達から「口を閉じなさい」「力を抜かないで」と指示がとびました。
前日までに一通り完成したものの、まだまだ完璧とはいえない状態でした。「明日は本当に大丈夫だろうか?」二人の先生の思いは複雑でした。
(でも、あの子たちなら本番には成功させてくれるだろう・・・)
そして運動会当日。2人技、3人技、5人技が終わり、いよいよ大技へと進んでいきました。6年生は3段タワーや橋を作っていきます。これは全員の心と体が一つにならなければ成功しません。練習の時はいつも3段タワーが崩れていました。
 先生の笛の合図が響きます。子どもたちは慎重にタワーや橋を組み立てていきます。
そして完成の長い笛・・・・。
「できた!できたぞ!」6年生の3段タワーが見事に完成しました。先生も子どもも満面の笑みを浮かべました。
 『YES WE CAN!』子どもたちがハードルを跳び越えた瞬間でした。