モラルBOX日記

【みよし市教育委員会学校教育課】<6月>「道徳教育推進教師研修会」<10月>「道徳授業研修会」の開催

公開日
2013/02/04
更新日
2013/02/04

県教委・市町村教委の取組(利用しない)

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 本市では、めざす児童生徒像として「郷土を愛し ともに学び合う 心豊かで 心身ともに 健やかな人」を掲げ、学校、家庭、地域が連携しながら教育活動を推進している。
本年度は、「学び合いの中で、心を耕していけるような道徳の授業」をめざして、教師の授業力の向上を図るよう次のような取組を行った。
 <6月>「道徳教育推進教師研修会」の開催
対象:市内全小中学校の道徳教育推進教師
 事前に、各学校において、道徳の授業で使用した資料(題材名や出典が分かるようにしたもの)やワークシート、指導の流れが分かるようなもの、関連資料等を教育委員会へ提出するよう依頼した。研修会当日は、事前に依頼した各校の実践資料を用いながら、みよし市立緑丘小学校教頭 吉田祐示先生による「子どもによりそい進める道徳教育のあり方」という演題で、道徳の授業のあり方や道徳教育推進教師の役割について、具体的なご指導・ご助言をいただいた。
 <参加者からの感想(抜粋)>
・今日の研修でよかったことは、まず、第一に各校の実践をいろいろと知ることができたことです。早速、自分のクラスでも実践したいと思うものがありました。そして、その多くの実践に、吉田先生の分析が加わり、さらに分かりやすくなったと思います。道徳教育推進教師としての役割も、いろいろと教えていただきました。自分がこれまでいかにこの役目を知らず、何もやってこなかったかを、考えさせられました。今日の研修は、自分にとってこれからの支えになるものでした。

 <10月>「道徳授業研修会」の開催
対象:市内全小中学校の初任者
○模範授業(道徳)参観 
 主題名 誠実な行動 1−(4)正直・誠実
 資料名「降り出した雨」
 みよし市立天王小学校4年担任 中西純子 先生(3年目経験者)
○模範授業(道徳)についての研究協議会
 協議会では、「子どもたちが資料の内容を具体的にイメージできるような資料提示の工夫」や、「多くの子どもたちが話し合いに参加できるような手立て」について話題が集中した。「発言の約束」や「聞く姿勢」を日常的に意識づけることが大切であることや、教師が意図的な指名をし、子どもの本音を引き出すことの大切さが話し合われた。そのためにも、子どもがどのような思いをもっているかワークシートを活用しながらていねいに把握する必要性を確認しあった。
○初任者授業(道徳)参観                
 主題名 節度ある生活 1−(1)思慮、節度、節制、自立
 資料名「友達のしょうこ」
 みよし市立天王小学校4年担任 志村絢香 先生(初任者)
○初任者授業(道徳)についての研究協議会
 助言者 みよし市教科領域等(道徳)指導員 奥村真由美先生
 授業記録をもとに、「真由美の気持ちを考えよう」から、「真由美は、どんなことに気づいたか」に授業者が主発問を変えた意図や、ワークシートに自分の思いがなかなか書けない子への働きかけ、資料を区切って読むことは子どもたちにとって良かったかどうか、子どもたちの思いを深めるための切り替えし発問のあり方など、参加者から多くの質問や意見が活発に出された。助言者からは、参加者から出された質問や意見について具体的な指導・助言がなされた。また、国語と道徳の読み取りについての違いや、道徳の時間を前向きに取り組むことができるような話をたくさん伺うことができた。  

 <参加者からの感想(抜粋)>
・机間指導で一人一人に声をかけ、ワークシートに線を引いているのがとてもよいと思いました。丁寧な子どもへの配慮が子どもの自信につながって、勢いのある話し合いになっていると感じました。また、指名されたときの返事の良さや、自分の思いを短くまとめて言えることも、今までの中西先生の指導の積み重ねがあってのものだと強く感じました。
・温かな雰囲気の中、中西先生が子どもたちにされる手立てや声がけがとても勉強になりました。資料を子どもたちにどのように与えるか、板書をどのようにまとめていくか、どのように発問すると子どもたちから意見が出てくるのか、実際に自分の目で見て、感じることができたので、学校に戻って実践ができそうです。授業に対する姿勢もそうですが、「書くこと」や「全員発言をすること」の日々の積み重ねも、中西先生の具体的な支援の仕方から少しつかめた気がします。中西先生のクラスの子たちのような素朴で温かく、規律のある学級になるようにがんばっていきたいと思います。
・学級のひとりひとりの子どもたちをしっかり見ていて、それをもとに題材を決定、授業内の細かい発問の仕方や流れまで、しっかりとねらいをもって授業をされているところを、見習わなければならないと思いました。範読の際の読み方や自信をもって授業をされている姿も、私ができていないところなので勉強になりました。子どもの思いをどのように出させるか、資料のとらえ方や資料の提示の仕方など、他の初任者の仲間たちと指導者の先生方と話し合うことができ、自分の道徳に対する見方を深めることができました。また、学級の子どもたちと志村先生の信頼関係も休み時間の様子などから見ることができ、私も子どもたちとそういう関係を築いていきたいと感じました。
・協議会でも、一つ一つの活動に先生の意図があって思いと苦労が詰まった授業だと改めて感じました。子どもの意見を取り上げて、そこからさらに発問を深めていくことは、私もまだまだできていないので、今日はとても勉強になりました。笑顔で子どもの前に立てるようにお互いにがんばっていきたいです。