【西尾市立東幡豆小】心に響く本の読み聞かせ
- 公開日
- 2013/06/26
- 更新日
- 2013/06/26
ちょっといい話
地域の方から東幡豆小学校に、今年もたくさんの本を寄付していただいた。本と一緒に「日本の未来を担う大切な子共たちの心に、よい思いがいくつも残りますように」という願いを込めた手紙も添えられていた。その中の一冊で、特に心に残った本を子どもたちに読み聞かせた。
(1)小学校6年生で書いたイチロー選手の作文
3歳から野球の練習を始め、毎日頑張り通したイチロー選手。読み聞かせをした時、子どもたちは、「たったの5,6時間しか友達と遊べなかったの?」「それでもいいと思って練習したのかあ。すごい人だね。」と感想を発表した。夢に向かって、夢を実現させるためひたむきに努力したイチロー選手の素晴らしさに、子どもたちは感動していた。
(2)小学校5年生の担任に影響を受けた少年の話
小学校3年生の時に母親を亡くし夢と希望をなくした少年。5年生で担任になった先生が、その少年に寄り添い、少年に自信をもたせたことから人生が変わった話。
担任は、涙が出そうになるのを必死でこらえながら読み聞かせをした。子どもたちも静かに聞き入っていた。「結婚式に、担任の先生はお母さんの席に代わりに座れてうれしかっただろうね。」「お母さんが死んじゃうなんてかわいそうだな。」という子から、「う〜ん、なんだか、う〜ん。」と言葉の出ない子などいろいろだった。そんな中、「この少年ってさあ、光のある生き方ができて、本当に良かったね。」と5年生の子なりに深く感じ入ってくれた。担任は心が温かくなった。
子どもの心を育てるということを、学校内の教職員だけでなく地域の方の協力も得ていることに深く感謝した次第である。そして、「子供たちの心によい思いがいくつも残りますように。」