モラルBOX日記

【蟹江町立学戸小】「ホタルの夕べ」

公開日
2013/07/18
更新日
2013/07/18

ちょっといい話

 蟹江町立学戸小学校では、毎年6月中旬に、「ホタルの夕べ」というヘイケボタルの鑑賞会を開催しています。普段は運動場の片隅でひっそりたたずんでいるホタル小屋ですが、この時期は真っ暗な道を進んでいくと、まるでLED電球を一斉につけたかのような明るい光がぱぁっときらめきます。ホタルってこんなに派手に光るのかと思わせるほどです。となりのビオトープに目を転じてみると、ふわふわと飛ぶはかない光が、何とも言えない気持ちにさせてくれます。
 学戸小学校の児童は、5年生が中心となり、このヘイケボタルの飼育を通じて環境学習を行っています。地域の方々が中心となっている「学戸ホタルの会」に協力をしていただき、幼虫を放流し、成虫との姿の違いを学習します。また、ホタルがきれいな水でしか生きられないことを知り、環境の大切さを学びます。何より、ホタルの成長を願うことで、生き物を大切にしようとする心を育てています。
 他学年の児童も、毎年ホタルを見にくることをとても楽しみにしており、入学したばかりの1年生も「ぼく、去年見たよ」とか「今年は絶対見たいなあ」という声が聞かれます。地域の方々も心待ちにしていて、今年も「ホタルの夕べ」の期間中はたくさんの大人や子どもが訪れました。いろいろな人たちが協力して行われる「ホタルの夕べ」。こんな素敵な催しを毎年経験できる本校の児童はとても幸せだなあと思うとともに、「ホタルの会」の方々を始め、本校の児童のためにたくさん協力していただけることに深く感謝の気持ちをもちました。蟹江町の良い環境がずっと続いて、ホタルの光がこれからも町のみんなを楽しませてくれるといいなと思っています。