モラルBOX日記

【豊田市立平和小】ちょっといい話

公開日
2014/02/06
更新日
2014/02/06

ちょっといい話

 平和小学校の教育目標は「考える 思いやる 鍛える」です。学校生活において、人との関わりの中で共生していくには、相手を認め、相手の立場を考えて思いやる行動が大切です。そんな行動が学校の様々な場面に溢れています。
 さて、6年生の総合学習では、「平和小学校区を見つめて」というテーマをもとに追究活動をしました。Tさんは、「私にとって平和小学校区が一番」というテーマで、地域の人や両親から情報を集め、レポートにまとめました。9月に「第1回 豊南地区青少年主張発表会」が行われ、自分の主張を表情豊かに発表し、会場からたくさんの拍手をもらいました。自分の住む町を愛し、より良い町にしていきたいという思いのこもったとても素敵な作文なので、以下全文を掲載し、紹介させていただきます。

「二十年後もこの平和小学校区に住んでいたいですか?」
と聞かれて考えてみました。その頃、私は三十二才です。きっとそのときは、お母さんになっているかもしれないし、仕事をがんばっているかもしれません。将来のことはまだわかりませんが、私は二十年後、この平和小学校区に住んでいたいなと思っています。
 なぜなら、ここから見える矢作川の景色が大好きだからです。お買い物や習い事、友達の家に向かうときなど数えきれないくらい見ているのに、見るたびにやっぱりいいなと思ってしまいます。そしてここは、私を赤ちゃんの頃から知ってくれている人がたくさんいます。近所の人に「大きくなったね」と声をかけてもらえると、自分がここでずっと育ってきたことをあらためて実感できるのです。
 でも、今の私はここにしか住んだことがありません。だから、平和町の良さや平和町らしさをもっと感じるためにも、高校生や大学生になったらいろいろな国や場所に行って、それぞれの地域の良さを知っていきたいと思っています。いろいろ知ることで、平和小学校区よりも住みやすい便利な場所が見つかるかもしれません。
 でも、ここには、生まれて過ごしたたくさんの思い出があります。思い出いっぱいの平和小学校区は、どんな便利な場所にも比べられないと思います。お父さんもお母さんも大府市出身で、おばあちゃんの家に行くと、子供の頃に遊んだ公園や学校に連れていってくれたり、その頃のことを話してくれたりします。思い出の場所はいつまでたっても心に残るんだなあと、両親を見て思います。きっと私にとってここが、そういう場所になるに違いないです。
 私が生まれた頃に家の前の矢作川沿いに地域の方たちが桜の苗木を植えたそうです。水源公園の桜まつりに合わせて、川沿いの道が満開の桜並木になってとてもきれいです。
 私のお父さんも植えたので、毎年木が大きくなっていくのがうれしくて、植えた桜の前で家族写真をとったりしています。地域の素敵な景色は、人の力によって作っていくことができるんだなと思いました。私はこれから、いろいろな国や地域のことをたくさん学び、それを生かして、自分を育ててくれた平和小学校区が今以上に良い町になるようにがんばっていきたいと思います。