モラルBOX日記

【豊橋市立松山小】先生、見て見て、生きているよ

公開日
2014/08/05
更新日
2014/08/05

ちょっといい話

 本校は、豊橋市の中心部にあり、自然環境には、恵まれていません。こうした状況を受け、6月、花壇で見つけたツマグロヒョウモンの幼虫を飼育箱に入れて昇降口に置きました。子どもたちは、通るたびに幼虫の様子を気にして覗いていました。パンジーの葉をむしゃむしゃと食べる様子、動きが止まりサナギになったときの背中の金色の点、変化を見逃さず報告にくる子どもたちの目はきらきらと輝いていました。
 日を追うごとに覗く子どもたちの数が増え、観察は続きました。そろそろ羽化するかなという時期に、昼夜カメラを設置してその瞬間を撮影しました。その映像を見た先生たちが、この感動を是非子どもたちに見せたいと考え、全校朝会で放映しました。10分余りの時間、映像を食い入るように見つめる子どもたち。一生懸命にチョウになろうとするツマグロヒョウモンへ「がんばれ。」と応援する気持ち、生きるということを実感することができました。教室に戻ってからの3分間日記には、「一生懸命に皮を脱いでいたので、がんばってと言いました。」「皮を破って出てきたとき、生きているんだと思いました。」「命を大事にしなくては。」と感動の思いがたくさん綴られていました。小さな生き物を通して命の大切さを学ぶことができました。
 その後も、昇降口や玄関で、カブトムシやカタツムリ、キアゲハなどの生き物を飼育しました。石巻地方に生息する希少種のオオケマイマイの存在も知ることができました。

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