【安城市立丈山小】伝統を受け継ぐ三河万歳クラブ
- 公開日
- 2014/11/26
- 更新日
- 2014/11/26
ちょっといい話
丈山小学校の学区にはいろいろな伝統が息づいています。その伝統を守るために地域の人はもちろん丈山小学校の児童も頑張っています。
郷土芸能の三河万歳(まんざい)クラブ
国の無形民俗文化財に指定されている郷土芸能「三河万歳」を受け継いでいます。
三河万歳とは、室町時代には安城や西尾に伝わっていたとされ、江戸時代には格別の保護を受けて正月に江戸城に出かけ、城門を開く儀式を行っていました。伝承演目としては、御殿(ごてん)万歳、御門(ごもん)開き、三羽(さんば)鶴(づる)の舞い、七草(ななくさ)の舞などがあり、ゆったりとした祝言性の強い内容です。丈山小学校で受け継いでいる演目は大紋(だいもん)に風(かざ)折(おり)烏帽子(えぼし)の太夫(たゆう)と素襖(すおう)に侍(さむjらい)烏帽子(えぼし)の才蔵(さいぞう)が祝言(しゅうげん)を述べて舞う御殿万歳です。太夫は扇子(せんす)を手に舞台中央に座り、才蔵は鼓を持って左右に二〜三人ずつ座って演じます。
御殿万歳の内容は新春に鶴と亀が訪れる「地」、次々に神々の名を読み上げる「柱立」、さらに七福神(恵比寿・大黒天・福禄寿・布袋・寿老人・弁財天・毘沙門天)が順番に出てきてにぎやかに祝う「舞い」の3つに分かれます。
丈山小学校の三河万歳クラブは平成7年に発足しました。安城市内では、安城西中学校と安城東部小学校と本校の3校だけの珍しいクラブです。三河万歳保存会の方々の指導を受けながら5年生と6年生のクラブ員が月に2回程度、練習に励んでいます。練習の成果は学芸会をはじめとして、地元の夏祭りや老人ホーム、歴史博物館、丈山苑での公演など様々なところで発表しています。地域の方も子どもたちの公演を楽しみにしてくれています。
また、クラブ員の中には学校以外でも保存会の三河万歳教室に参加をしている子もおり、地域に伝わる伝統を受け継ぐために頑張っています。
【子どもの思い】
・前から三河万歳教室に通っていて、学校の三河万歳でも生かしたいと思い、クラブに参加しました。練習では、どうしたらうまく舞ができるのか、自分はどの部分で間違えたり、スピードが速くなったりするのかなど、今よりももっとうまく舞ができるようになりたいと思って、練習に取り組んでいます。(6年女子)
・地元の三河万歳保存会の方に誘われて参加しようと思いました。練習では、うまく歌ったり舞ったりすることができるように頑張っています。(5年男子)
・お姉ちゃんが前に三河万歳クラブにいて、おもしろそうだなと思い、参加しました。練習では声を大きく出すことと動きを大きくすることを意識しています。(5年女子)