「届かないから，お兄さんやってください。」「うわ〜，こんなにきれいになった。」「こんなに汚れていたんだね。」「みなさん，お疲れ様でした。」
　ピカピカ大作戦で聞かれた子どもたちの声です。
　本校では，４月の「みなさん，よろしく集会」をはじめとして，高学年と低学年が一緒に遊ぶ「ペア交流会」，春の体力作り「大縄跳び」，高学年が低学年に読み聞かせをする「ペア読書」，運動会の児童会種目「フライングカーペット」等，１年生と６年生，２年生と４年生，３年生と５年生をペア学年として，ともに活動する機会が数多く設定されています。高学年が低学年に優しく声をかけ，温かく見守り，導く姿は，とても微笑ましいものです。また，高学年としての自覚を高めるとともに，低学年の児童にとっては，「あんなすてきなお兄さん，お姉さんになりたい」という目標にもなっています。
　冒頭のピカピカ大作戦も，こうしたペア活動の取り組みの一つであり，「ペアの親交を深め，ともに学校をきれいにする気持ちを高めること」「低学年に清掃の仕方や楽しさを教え，高学年としての自覚をもつこと」をねらいとして，児童会と清掃担当が企画し，昨年度より始められました。２回目となる本年度は，１１月２１日から３日間，壁磨きや落ち葉拾い等，校舎内外の清掃に汗を流しました。
　右手にスポンジ，左手に雑巾を持ち，一心不乱に壁を磨く１年生。ペアの１年生が見逃した汚れをそっと落とし，「きれいになったね。」と声をかける６年生。背の届かない所を磨くために，１年生を抱きかかえる６年生の姿も見られました。
　きれいになった清掃区域を前に，「お疲れ様でした。」と声をかけ合う子どもたち。掃除をしながら，心もピカピカに磨くことができたことでしょう。