モラルBOX日記

【小牧市立小牧小】「命の絵筆」一筆一筆、一挙一動に感銘

公開日
2015/03/06
更新日
2015/03/06

ちょっといい話

 口に絵筆をくわえて、「私の人生譜」をテーマに絵を描き続けておられる方がみえます。野田武男さんです。39歳のときに、仕事中の事故で7メートルの高さから転落し、頚椎を損傷しました。そのため、首から下の一切の機能を失い、全身麻痺となったのです。死のみを見つめる絶望の日々を送られたそうですが、一本の絵筆が「生きる勇気」をくれたそうです。
 本校の教育活動の重点目標の一つに「豊かな心の醸成」があり、心の教育に力を注いでいます。今年度は、特に「思いやる心」と「命を大切にする心」に焦点を当てることとし、本物にふれる機会を設けたいと考えていました。そこで、5年生が、野田武男さんに講演をお願いしました。
 大切な作品を周りに展示した中で、「命の絵筆」と題した講演が始まりました。どの絵もすばらしく、子どもたちは「これが絵筆を口にくわえて描いた絵とは思えない」と、信じられない様子です。講演の途中では、絵画制作の実演までしてくださり、子どもたちの目はその一挙一動にくぎ付けです。私たちの想像を超える障がいをもちながらも懸命に生き、絵を描くという活動を通して多くの人々に感動を与えた野田武男さんの講演を聴くことは、子どもたちに感銘を与えるとともに、生きるということについて深く考えさせていただけました。子どもたちは、次のような感想を残しました。
・事故後に入院してから絵を描くまでの4年間、「死んだ方がましだ」と思った野田さんの辛さが伝わった。
・絵を描くことに出合って野田さんの思いが変わったと聴いたが、絵を見たときには感動した。口だけであんなすてきな絵が描けるなんてすごい。
・「あきらめずに頑張る」という言葉が印象に残った。その言葉が私の夢へ一歩背中を押してくれた。
・前向きに生きるという野田さんの気持ちがすごいと思った。
・障がい者になった後、自分の楽しみを見つけた。野田さんの絵は、自分以外の人も必要としている。それに感動した。
・野田さんは口しか使えないけど、ぼくたちは手足が使える。野田さん以上に頑張りたい。

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