【一宮市立大和中】あいさつでつながる心
- 公開日
- 2015/03/09
- 更新日
- 2015/03/09
ちょっといい話
3年生にとっては最後の大会となる、夏の市大会を目前にした7月13日、中日新聞にこのような記事を掲載していただきました。
◆『どこの学校か知ってるかい?』
一宮市立大和中学校の男子バレーボール部顧問の先生は、部員たちには日頃から、あいさつの励行を指導している。実は先生、学生時代は引っ込み思案だったという。教師になったとき、先輩の先生に「とにかく、あいさつが大切だ」と教えられた。「子どもたちに言う以上は、まず自身から」と。あいさつを心がけるようになった。
他校へ練習試合に出かける際の最寄り駅での出来事。ホームにいた二十代の外国人男性に部員たちがあいさつすると「オハヨウゴザイマス」。そして英語の会話が続いた。
「野球チームですか」
「いいえ、バレーボールチームです」
「そう、がんばってね」
「ありがとうございます」
それからしばらくの後のこと。再び試合に出かけるため最寄り駅に行くと、ホームの離れたところに以前の外国人男性の姿が見えた。部員たちはすかさず遠くまで聞こえるように「おはようございます!」それにペコリと会釈で返してくれた。
部員たちは、すぐそばの老夫婦にも「おはようございます」と言い、電車に乗り込んだ。そのすぐ後のことだった。その老夫婦のひそひそ話が聞こえてきた。
「どこの学校か知ってるかい?」とご主人。奥さんが「大和中学のジャージーですよ」。「そうかい、今日はなんだかいい朝だね」
「そのご夫婦の会話は部員たちには聞こえなかったようです。照れくさかったけれど、自分のことのようにうれしくなりました。優勝できるような強いチームになれたのは、あいさつのおかげでもあると信じています。なぜならば、みんなに応援してもらえるようになったからです」と先生は話す。◆
本校では、当たり前のことを当たり前にできるようにする「凡事徹底」に努めています。時間を守ること、黙々と清掃に取り組むこと、あいさつをすること、を三つの柱にしています。あいさつを交わすことで、周囲に暖かい空気が生まれたり、さわやかな気持ちになったりします。お互いの心と心がつながり、相手のことを思いやるようになります。
この記事を掲載していただきました志賀内泰弘さんに心より感謝申し上げます。市大会に挑む子どもたちや先生方にとって大きな励みとなりました。