モラルBOX日記

【春日井市教育委員会】教員の「指導力」と「感性」を磨く道徳科の授業づくり

公開日
2026/10/23
更新日
2026/10/23

道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)

 春日井市教育委員会では「道徳教育特別部会」が中心となり、毎年夏季研修において、教師の力量向上と道徳教育の充実を図る2つの研修を企画・運営しています。

 初任者対象の研修では、「道徳科の授業づくり」をテーマに発問づくりや授業の終末に悩む初任者のニーズに応え、基礎講義と実践演習を組み合わせて実施しました。研修では、道徳的価値の理解を深めるための教材の骨格(Before・きっかけ・After)を論理的につかむ手法を共有しました。また「授業準備シート」を用いた演習や、小中学校別の教材(「最後のおくり物」「足袋の季節」)による模擬授業を通して、中心発問のあり方や子どもたちの思考を深める「問い返し」などの技法を直接体験しました。参加者は子ども役を体験することで、安心感のある学級の雰囲気や教師の鋭い発問が思考を劇的に変える効果を実感していました。

 道徳科推進研修では、立命館小学校丸岡慎弥氏を講師に迎え、「自己との関わりにおいて深く考える道徳科の授業づくり」をテーマに、授業の質的転換を図るための授業改善を追求しました。研修では、指導書等の「外部情報」に頼りすぎず、教師自身が一読者として教材に感動して、自らの感性である「内部情報」を呼び覚ます「素材研究」の仕方について、また自身の過去の経験と教材を重ね合わせる読解手法や、メーターや矢印を用いた板書での視覚化など、子どもたちが「自分事」として深く考えるための具体的なアプローチについて学びました。教師自身が教材を語る楽しさを実感することで、子どもの本音を拾い上げるファシリテーション能力の向上を目指しました。

 これらの研修を通じ、理論と実践を両輪とした教員の力量向上を図ることで、市全体における道徳教育の一層の充実を目指します。