【小牧市立一色小】 「気持ちのよいメールを送ろう」
- 公開日
- 2015/08/27
- 更新日
- 2015/08/27
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
最近、テレビや新聞で、LINEでのやりとりやSNSへの書き込みによるトラブルが引き金となった事件をよく目にします。スマートフォンだけでなく、携帯ゲーム機でも簡単にネットにつながってしまう現在、小学生といえども、ネットモラルについての知識は必要不可欠になってきました。そこで、本校でも道徳の授業等を利用した指導が行われています。今回は、5年生で行われた授業を紹介します。
子どもたちは、約3分の2が、スマートフォンやコンピュータなどからメール送信の経験があるということで、担任から「気持ちのよいメールを送ろう」という課題が提示されると、全員が興味をもったようでした。コンピュータの画面に表示されたキャラクターにメールを送ると、それぞれ特徴ある返事が返ってくるという教材を使い、その返事にどうメールを返すかについて、全員で話し合う形式で授業が進んでいきました。
それぞれのキャラクターから返ってくる返事には、個人情報を聞き出そうとしたり、チェーンメールを送るよう指示するものがあったりして、子どもたちはそれぞれのメールにどう対処したらよいか、楽しそうに、でも真剣に話し合っていました。個人情報を軽率に他人に知られないようにすることは、ほとんどの児童が知っていましたが、チェーンメールに対しては、「送ってもよい」という意見が多数あり、この授業の必要性を改めて感じました。児童からは、「今まで気軽にメールを送ってきたけど、これからは相手の気持ちを考えて送りたい」「よく分からないメールには、返信しない」などの感想が出されました。
5年生で自分のスマートフォンを持ち、LINEで友達と連絡を取り合っている児童も数名おり、これからその数は増えることはあっても、減ることはないと思われます。これからの学校は、家庭と連携しながら、きちんとした知識を身に付けさせ、自分で正しい判断ができる児童を育てなければいけないと、再認識できた授業になりました。