【岡崎市立豊富小】ふわふわ言葉を広げよう!
- 公開日
- 2015/10/13
- 更新日
- 2015/10/13
ちょっといい話
保健給食委員会の活動の1つに「ふわふわ言葉を広げよう」というものがありました。目的は、「心があったかくなる言葉を集めて紹介し、全校のみんなに使ってもらうことで明るく優しい学校にしよう」というものです。保健給食委員の子どもたちは、昼の放送で呼びかけをしたり、ふわふわ言葉を書くハートのカードを集めて「ふわふわの木」を掲示したりして積極的に活動をしていました。ところが、高学年になるほど今ひとつ反応が薄い様子でした。日頃は、「ありがとう」「すごいね」「ドンマイ」などの言葉が飛び交っているのに、いまいちこの活動が定着しないのはなぜだろう…。保健給食委員の子どもたちのためにも、子どもたち一人一人のためにも、今こそ「ふわふわ言葉」を本当に自分たちのものにしてほしいと思いました。
そこで、6年生では道徳の時間に「なぜ、ふわふわ言葉を使うとよいのか」という学習テーマを設定し、資料「ごめんね」(「明るい心」6年・愛知県教育振興会)を通して話し合いをしました。中心発問は「なぜ、主人公の『わたし』は、最後に素直に『ごめんね』と謝れるほどに代わったのだろう」・・・子どもたちは、変わるきっかけとなった「光さん」の行動のよさを根拠に次々と発言しました。「自分からすぐに」「笑顔で優しく」「理由を素直に」「相手も自分もうれしくなるように」…これらは、どれも「ふわふわ言葉」を使うときの大切なキーワードです。そのうちに、「これから私は小さなことでも『ごめんね』と伝えたい」「口先だけでなく思いをこめて『ありがとう』を言いたい」というように、自分の今の実生活に結び付けた意見が出てきました。最後に、いつもはみんなを笑わせることが得意なA君が「ぼくは、ふわふわ言葉を言われたらふわふわ言葉で返せるようにしたい」という意見を言うと、みんなから「なるほど!」「いいねえ!」の声が返ってきました。
その後、わざわざ向き合って「ふわふわ言葉」を返し合う子どもたちの姿が見られます。ハートのカードを何枚か書きに行った子たちもいます。委員会活動と道徳の時間を関連付けたことで、子供たちの内面に確かな「ふわふわ言葉」が根付きつつあることを微笑ましく見守っているところです。