【豊川市立赤坂小】情報モラルに関する道徳授業
- 公開日
- 2015/12/17
- 更新日
- 2015/12/17
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
情報社会の中で、携帯電話やスマートフォンを持ち、ネットに接続可能なゲーム機で遊ぶ児童が本校でも多くいる。その中で、相手を傷つける言葉を使ったり、仲間外れにしたりして児童同士でのトラブルも起きている。この問題に対応するためには、家庭における保護者の理解と協力が不可欠である。そこで、授業参観の機会に情報モラルについて考える道徳の授業を行い、電子メールの場合のコミュニケーションの仕方や注意することについて児童に考えさせた。また、保護者にも授業を見ていただき、学校、家庭が連携して児童に情報モラルを身につけさせていこうと考えた。
授業は6年生で実施し、『私たちの道徳』を使用した。内容は、主人公の「ぼく」がサッカーの試合でミスした健太を励まそうと送ったメールが実は健太を傷つけていたというものである。
はじめに、どうして気持ちが伝わらなかったのかを考えさせた。「悪口ばかりだから責めているように感じる」「文字だけなので、思いが伝わらない」などの意見が出された。直接話して身振りや表情がわかるときと違い、メールではそれが伝わらないと気づいた児童がいた。
次に、実際にグループになって、ホワイトボードにメールの文章を書いてみた。遣う言葉を考えたり、絵文字やスタンプを使ったりして、前向きさや気軽な雰囲気を伝えようと意識していることがわかった。
最後に、文字だけで思いを伝えるとき、どんなことに気をつけたらいいのかを考えた。「文字だけだと本当の気持ちが伝わりにくいので、優しい言葉を使う」「自分が言われて嫌な言葉は書かない」「メールで伝えたあとに、直接話をする」などの意見が出た。ワークシートを見ると、相手の気持ちを考えた言葉を遣うことがメールの場合には大切だと考えた児童が多くいることがわかった。
これからの自分の行動を考える場面では、「メールをしたときに、相手がもらってうれしい言葉を遣うようにしたい」「スタンプを使って、相手に気持ちが通じるようにしたい」「友だちとメールをしていて、いつも悪口を書かないように意識しているので、これからも悪い言葉を書かないようにしたい」「ぼくはまだメールなどをあまりしたことがないけれど、中学、高校になると使うと思うので、今日学習したことを考えながらメールを使いたい」など、児童はメールでの言葉は特に使い方を気をつけていきたいと考えたようだ。情報機器が身近になっているからこそ、意図的にコミュニケーションの仕方について考える機会を今後も大切にしていきたい。